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要介護探偵の事件簿

要介護探偵の事件簿

要介護探偵の事件簿

作家
中山七里
出版社
宝島社
発売日
2011-10-07
ISBN
9784796686242
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要介護探偵の事件簿 / 感想・レビュー

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文庫フリーク@灯れ松明の火

『テミスの剣』→『静おばあちゃんにおまかせ』と、逆走ついでに本作。黙っていれば好々爺、本性は武闘派ヤクザよりタチの悪い香月玄太郎72歳。脳梗塞の後遺症で下半身麻痺の身でありながら、障害を遥かに凌駕する強靭な精神と過激な舌鋒・頭脳の切れは、敵も多いが心酔者も多い。介護職の私にすれば省かれている身体介護の部分多いものの、「要介護探偵の生還」で見せる玄太郎のリハビリは、他人に厳しいが、自分には更に厳しいという静刀自に通じるものがある。イタリアン・レッドのチューンアップ車イス操る「要介護探偵の快走」度量のデカさ→

2015/03/05

takaC

え?ドビュッシーに続く話だったのか。場所や人物をやけに細かく限定してるなと思ったらそういうことだったのね。納得。でも最終話「〜最後の事件」を読み終わってその後の文庫ドビュッシー宣伝ページ見るまで全く気がつかなかったけどね。(笑)

2015/01/17

よむよむ

豪傑というか、老獪というか、なんとも気持ちの良いジイサマ!確固たる信念に基づく怒鳴りがカッコイイ~ それぞれの事件の謎はわかりやすくて○でした。あと、各分野の情報がパナイっす!M先生登場のおまけつき~ でもってあのラスト・・・嗚呼・・・

2012/01/07

ひめありす@灯れ松明の火

レーシングカー型車椅子の動き、その疾き事風の如し。裸一貫積み上げてきた合縁奇縁、その繁々たる事林の如し。一度弾けたら止まらぬ罵詈雑言口撃、その凄まじき事火の如し。善ではあるが良ではない性根、その据わった事山の如し。玄太郎翁、齢七十二にしてなお壮健たり。ワトソン役は介護士。ちょっと遅い探偵デビュー。あらゆる欲を認めあらゆる罵倒を経験しい、なお逆境に負けず、己の欲に常に忠実に、欲しい物に向かってはためらわずに手を伸ばす。その天晴れというより他ない生き方は、若き音楽家の手を経て、次代の子供たちへと繋がっていく。

2012/05/19

おかむー

『さよならドビュッシー』に始まる岬洋介シリーズの番外編。『ドビュッシー』の序章で亡くなった香月玄太郎を主人公に据えた5つの連作短篇集。『よくできました』。下半身不随になっても傍若無人、唯我独尊な玄太郎がそのバイタリティと洞察力で事件を解決…なんだけど素直に痛快というには毒が強すぎのく○ジジイですね。ラスト前に玄太郎本人が迷い岬がフォローしていたけれど、結局は壁にぶち当たっても乗り越えて強くなっちゃう人たちの理屈なんだなぁ。彼らはもちろん理想ではあるけれど、現実としてほとんどの人はそんなに強くないのヨ。

2015/06/06

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