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女の謎: フロイトの女性論

女の謎: フロイトの女性論

女の謎: フロイトの女性論

作家
サラ コフマン
Sarah Kofman
鈴木晶
出版社
せりか書房
発売日
2000-07-01
ISBN
9784796702270
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女の謎: フロイトの女性論 / 感想・レビュー

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ヒナコ

女児がペニス羨望を抱いていなかったら、女児はどうなってしまうのか?女児が自分だけで満ち足りているとしたら、女児は女性に同一化するのだろうか? フロイトの精神分析を忠実になぞりながら、フロイトが言い忘れてしまった問いがコフマンによって蘇る。女児が自分の性器をペニスが去勢された結果だと認識する時、一体誰の視点でその喪失体験を味わっているのかという問いをフロイトの理論に沿って考察される中で、フロイトによって捏造された女児の喪失体験はフロイト自身のペニスへの「固着」である可能性が示される。

2018/01/15

Bevel

自分のフロイトへの関心はジラールとコフマンの中間なのかな、と思った。「リビドーを一元的に捉えるのが正しい」という点ではジラールに共感するし、「女性の自己充足やらナルシシズムが存在する」という点ではコフマンに共感する。けれど、それ以上の正しさはフロイトが前提とする純粋な男も、純粋な女も存在しないという点を徹底させることにあるんじゃないか、と思った。折り紙をある仕方で折ったら男の子になって、別の仕方で折ったら女の子になる。われわれはたくさん折り紙を持っている。こういうことじゃないのかなってぼんやり思う。

2012/10/26

rui_hua_

ファムファタールと〈不気味なもの〉の接続をやろうかな

2022/10/01

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