レヴィナスと愛の現象学
レヴィナスと愛の現象学 / 感想・レビュー
しまうま
親鳥がヒナに食事を与えるように、難しい哲学的文章を説いてくれる一冊。噛み砕いて噛み砕いて書いてくれているはずなのに、僕はそれがどんな味をしているかすらわからない。10分の1も理解できてない。けれど間違いなくそれを僕は消化したのだ。読み手に優しい内田さんの文章がとても素敵な一冊だった。
2011/10/17
白義
とことんレヴィナスに寄り添い、師であるレヴィナスを讃えるために書かれている。タルムード講話をはじめとするレヴィナスのテクスト、読書論からフッサール現象学との対話と離反、評判の悪い女性論の再検討を経て、愛とエロスの現象学とでも呼ぶべきアクロバットな他者論を展開している。レヴィナス関連の本としては高度にわかりやすく、内容も内田樹の本の中では屈指の出来映え。私家版ユダヤ文化論はこれの姉妹編としても読めそうだ
2011/04/01
とくま
×P24中断。全く反応せず。
2015/05/18
春ドーナツ
めくるめく知的興奮とはこのようなものなのか、とワクワクしながら読み進めた。
2012/01/19
amanon
僕にとってレヴイナスという哲学者は、難解でその著作の言わんとするところは殆ど理解できないのにもかかわらず、なぜかどこか惹かれてしまうという不思議な人である。「殆ど理解できないのにも拘らず、なぜか強く惹かれてしまう」理由の一端がこの書で解き明かされているような気がする。タイトルにもあるように、著者のレヴイナスに対する愛情の深さを思い知らされるような気がする。後、痛快だったのはイリガライのレヴイナス批判に対する反批判。僕も人づてに知った彼女のフェミ論には密かに反感を抱いていたので、かなり溜飲が下がった。
2011/09/22
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