妖怪文化研究の最前線 (妖怪文化叢書)
妖怪文化研究の最前線 (妖怪文化叢書) / 感想・レビュー
mittsko
「伝統と創造」「進化する」「新時代」とつづく「妖怪文化叢書」全四冊の第一巻。小松和彦率いる日文研「妖怪学」チームの研究成果。鬼、化物、幽霊、異界、怪談、説話と民話などが登場する史資料・作品の研究を、「怪異」「妖怪」という概念でくくり上げた学際的研究を展開し、一大ムーブメントを生んだ。ボクには、佐々木高弘「畏敬のイメージと廃墟:一八世紀のピクチャレスクから現代映画までの表象風景」が面白かったです。なお、長野栄俊「予言獣アマビコ・再考」も所収。「アマビエ」のことですね
2023/08/21
ひらりん
「妖怪・怪異に狙われやすい日本人の身体部位」が興味深かった。現在の日本人とは異なる身体感覚(解釈)を垣間見ることができ、自分がどれほど科学的観点にとらわれているか再確認した。
2011/03/04
藤月はな(灯れ松明の火)
妖怪文化が如何に発展してきたか映画などの例を交えながら紹介しているので大変、分かりやすかったです。「怪異はどこからが侵入しやすいか」や「言葉の分解によって現れる妖怪用語」など興味深いことが目白押しで読んで楽しかったです。
2010/01/05
ekura
小松先生よりいただきました。多謝。十二分に刺激的な論文が載っているが、基になった報告書(非売品)のほうがさらに刺激的だ。すべて収録できなかったものか。せめて基の報告書の目次なりとも掲載すべきではないか。
2010/01/27
seitr
玉石混交。長野栄俊「予言獣アマビコ・再考」は、アマビコが19世紀の「転写」文化を背景に生まれたものであることを示した良作。3本足で描かれるアマビコが、もともと四本足だった可能性もある、というのは、推測ながら鋭い指摘でした。なるほどー。
2009/11/27
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