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闇の国々II (ShoPro Books)

闇の国々II (ShoPro Books)

闇の国々II (ShoPro Books)

作家
ブノワ・ペータース
フランソワ・スクイテン
古永真一
原正人
出版社
小学館集英社プロダクション
発売日
2012-10-31
ISBN
9784796871327
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闇の国々II (ShoPro Books) / 感想・レビュー

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くさてる

バンドデシネ。架空の都市を舞台にした連作短編集。1巻よりもさらに都市の広がりと謎が深まっていく感じがあり、なおかつ物語は躍動感に満ちていくのが本当に面白かった。落ちついた画の雰囲気がとても好きなので、カラーで読むことが出来てよかった。厳密にはマンガではない、最後の「古文書官」が圧倒的に好きです。

2015/11/25

梟をめぐる読書

アレゴリカルな巨大建築物の美に酔い痴れた前作からは一転、進歩史観の狂気の実験場となった首都を彷徨う一人の病人の姿を描いた「ブリュゼル」、華やかな都市の光景をハリボテの〝裏側〟から覗き歩く男が主人公の「パーリの秘密」など、カフカ的な色彩の濃い作品が並ぶ(「サマリスの壁」はまさに〝牢獄としての世界〟だし、「パーリ~」の未完性も、如何にも)。最後の「古文書館」はイラストと資料による偽史的想像力の喚起によって「闇の国々」の実在を読者のなかに訴えかける仕掛けだが、なんだろう、全体的にもっと後の巻でも良かった気が。

2012/12/26

kasukade

最後の掲載されている「古文書官」が闇の国々のエピローグのようで良い。資料のまとめをまかされしぶしぶ資料に眼を通していく中、闇の国々という恐ろしくも夢のようなこの世界にいけるんじゃないのかと好奇心にかられていきます。それがイジドール・ルイの部屋がどんどん闇の国々の関連文書でうめつくされていく様でもよくわかります。それに対を成すように右ページの闇の国々の絵はすべて美しく面白い絵ばかりです。そして最後、実はこの世界が闇の国々の一部であることに気づいて終わるシーンはこのエピローグ物語にふさわしい締めくくりでした

2013/02/13

ovonkovon

相変わらず美しい。やっぱ街の醍醐味は建築だな!前巻では、この幻想世界である闇の国々と我らが現実世界は空想や絵画で微かに交信しているのではないかと示唆されたが、今回のブリュゼル(ブリュッセル)やパーリ(パリ)は、建築物や街の有り様など、もっと表裏一体の世界なのではと感じさせる。ブリュゼルなどは、序文として提示されたブリュッセルの資料、政治的混迷に振り回された結果としての街の姿を踏まえてこそ、その鏡像たる本編の面白みが際立つかたちになっている。というか、このブリュッセルの資料が案外面白い(以下、コメントへ)。

2015/08/14

izuru youichi

まずは、思いの他早くにこの第2巻が発売された事に感謝。 緻密に描かれた奇妙な都市の物語はストーリーも微妙にリンクしているので世界の広がりを感じて益々全作品を読みたいと思わせる。3巻の発売も予定されているという事なので楽しみ。

2012/12/31

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