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ボブ・ディラン自伝

ボブ・ディラン自伝

ボブ・ディラン自伝

作家
ボブ・ディラン
菅野ヘッケル
出版社
SBクリエイティブ
発売日
2005-07-16
ISBN
9784797330700
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ボブ・ディラン自伝 / 感想・レビュー

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こきよ

ディラン自身の手による一冊であり、かつ菅野氏の訳ということで、成る程面白く読了。彼の文学的な回顧録として、或いはこの時代のアメリカのカルチャーについて触れられる格好の書であろう。フォークミュージックの世界を、エデンの園に喩えるあたり、流石ディランである。

2014/11/24

zirou1984

笑っちゃうくらいに面白い。デビュー前や隠遁期、低迷から抜け出す契機となる『オー・マーシ』レコーディング時のディラン自身の回顧録。なんだけど、そもそもとしてディランという名前自体が始めは本名ではなかったり、アルバムに「愛を以ってパクる」なんてタイトルを付けちゃうその人間性を踏まえて読んでみると、途端に内容が多面的に見えてくる。その中でもウディ・ガスリーやロバート・ジョンソン、そしてフォークソングについて語る言葉は驚くほどに正直かつ雄弁で、ボブ・ディランの世界とはどのようなものであるのかを豊潤に表現している。

2017/03/08

keroppi

井上陽水がコンサートで、ボブディランの歌を歌っていた。それを聞いた翌日、ノーベル文学賞受賞を知った。思わずこの本とCDを図書館に予約した。触発された歌、音楽、本、詩、映画、舞台、様々な作品が語られる。これらにも触れてみたい。

2016/10/19

Happy Like a Honeybee

演奏が上手いだけのミュージシャンと、エポックメーカーとしてのアーティストの違い。ボブディランの頭脳には芸術や小説の蓄積があり、それが歌となり独自の世界を展開できる。世代を超越して多くの人から支持される理由も、この一冊で理解できた。チャーリーパーカーの演奏は、生命の真髄が伝授されたと。ロバートジョンソンから、奇数を基本にした演奏を学習した。音階上の音、音の数の組み合わせがリズムやコードに関係する。奇数を基準に257を用いれば可能性は無限大。

2017/01/12

Shin

 第四章のアルバムのレコーディングの様子が面白かった。仕事を共にする人との距離の取り方、良い作品を作る為の試行錯誤、自分のアイディアの吐き出し方。わたしは普段、CDのアルバムを聴くのが好きなので、実際にそれを作り出していく過程をアーティスト自身が文章にしているのは興味深い。  バンド・アルバムは人との共同作業によって作られる芸術である。一人で椅子に座り、白いキャンバスを相手にひたすら絵を描くのとは全く違う芸術であろう。そこでは作業仲間との意思の疎通が必要である。この章を読んでそんなことを考えた。

2015/10/20

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