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大聖堂 (下) (ソフトバンク文庫)

大聖堂 (下) (ソフトバンク文庫)

大聖堂 (下) (ソフトバンク文庫)

作家
ケン・フォレット
矢野浩三郎
出版社
ソフトバンク クリエイティブ
発売日
2005-12-17
ISBN
9784797332582
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大聖堂 (下) (ソフトバンク文庫) / 感想・レビュー

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遥かなる想い

物語はトムの死後、息子のジャックの世代に入る。大聖堂の建立にかける人々と壮大なる復讐劇...最後は敵役の人々が次々にやられていくところはさすがに英国の文学..一気に読んでしまう。爽快な大河物語である。

2011/08/16

はたっぴ

悪玉ウィリアムの暴行は下巻に入っても止むことはない。これほど憎悪を抱いてしまうキャラクターも珍しく、心を掻き乱されたまま結末を迎えた。この大長編を手にした瞬間から寝る間を惜しんで彼らの人生を追いかけたが、王位継承問題あり、王権と教会の対立ありで、因縁めいた人間の鎖が絡まり合い最後まで目を離せなかった。トムの遺志を引き継いだジャックによって建立された大聖堂の荘厳な佇まいは、昨年目にしたブリューゲルのバベルの塔を想起させ、神々しいまでに輝きを放つ。著者の構想力、描写力に酔いしれる傑作だった。

2018/06/20

naoっぴ

一難去ってまた一難。イングランドの王位をめぐりヘンリーとスティーブンが、シャーリングの所領と伯爵の地位をめぐりリチャードとウィリアムが争う。凶作で大聖堂建立のための資金は火の車。先の見えないストーリー、息もつかせぬ展開の早さと興奮にどきどきしながらページをめくる。野望と力に満ちたヨーロッパの歴史と文化、復讐、奸計、愛、人間ドラマすべて詰め込んだ贅沢な大河小説だった。ラストの感慨はひとしお。600頁の三冊、物語世界にどっぷり浸ることができて大満足の読書だった。

2020/05/17

Willie the Wildcat

因果応報。真実が白日の下に晒される時、如何に向き合うかが問われる人間性。軸は義であり心底の赦し。象徴が、リミジウスとエリン。加えて興味深いのが、フィリップとジャックによる「神の法vs.人間の法」。矛盾故の人間であり、問い続けるのが人生ではなかろうか。(少々強引だけど)これらが(原題の)Pillarsなのかな。バランス悪そうだけど・・・。(汗)登場人物ではアリエナ。父バーソロミュー卿の遺言という心の縛りを貫こうとする姿勢から、縛りを解き羊毛商売に至る心情。形成される柱・・・、故の大聖堂!

2016/01/04

チョコ

壮大長大な映画を見終わった気分。全てが良い方向に終わって良かった!トムの思いをしっかりジャックが継いで、さらに娘へと大聖堂を巡って何代にも渡る素晴らしい物語が終了。ウィリアム、憎まれっ子世に憚る長生きで腹立たしかったけれど最期悲惨で、それはそれで気の毒。ジョナサンも良かった!フィリップは素晴らしかった!アルフレッドは、両親いい人たちなのに残念な人だった。甘やかしてた感あるからそこが原因?リチャードも甘ったれ感あったけど成長しました。 作者が大聖堂に興味を持った経緯も面白く、私も色々見に行きたいと思った。

2022/05/28

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