「お約束」考現学 (ソフトバンク文庫)
「お約束」考現学 (ソフトバンク文庫) / 感想・レビュー
西澤 隆
場が持たないときのとりあえずの話題のこと、ちょっと昔を懐かしむ話のこと、タクシーの乗り方のこと、ケータイの違和感のこと。確かに10年前ならまだ昭和はほんのちょっと前。懐かしむにしてもこんな距離感だったなあ。まさに今は「昭和は遠くなりにけり」それをさらに10年後に読むことで、語っているのは当時の「ナウ」なのに(だからこそ、か)なんだかとても懐かしい読後感なのだ。10年前には飼料屋で「伝染病予防のため無断立入御遠慮ください」とあるのは不思議だったのか。鳥インフルエンザの爆発的大流行直前のエッセイ集でもあります
2015/01/06
あーさー
泉麻人さんが、様々な場面での「お約束」について考察しております。文章はもちろんのこと、蛭子能収さんのイラストもイイ感じです。
2023/04/16
ゆたか
日常には様々な不文律や、不思議な慣習がある。周りとはちょっと違う自分を演出したくて、これらの慣習に外れた行動をしたりすると無粋と思われがちである。かと言ってそれをなぞるだけなのも面白くない…。「お約束」に目を向けると、日常には不思議であふれかえっていることに気付く。
2012/04/22
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