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死にたくないんですけど iPS細胞は死を克服できるのか (ソフトバンク新書)

死にたくないんですけど iPS細胞は死を克服できるのか (ソフトバンク新書)

死にたくないんですけど iPS細胞は死を克服できるのか (ソフトバンク新書)

作家
八代嘉美
海猫沢めろん
出版社
ソフトバンククリエイティブ
発売日
2013-09-18
ISBN
9784797373592
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死にたくないんですけど iPS細胞は死を克服できるのか (ソフトバンク新書) / 感想・レビュー

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harass

iPS細胞の実際と応用についてを生物学者に問うSF?作家との対談。海猫沢めろんの素朴な実感による生と死の根源的な問いかけがあり、生物学者の慎重な姿勢との対比が面白い。意外な話として、日本の生物倫理の規制は世界のものと比べて、厳しいのだそうだ。理由として、宗教関係者に生物学的な知見が乏しかったのもあり、何よりも論議が不慣れなせいか、結論が曖昧なままで、規制する側が面倒を避けるために必要以上に厳しくしてしまっているのだという。軽く読める新書。暇つぶしに。

2017/06/25

耳クソ

ハード(=肉体)とデータ(=記憶)は不可分だとする生物学者と、生の条件としてのデータを重視する小説家の掛け合いが面白い。科学が未来をつくる為にハードという事実や実験結果という過去を重視するのに対し、文学は過去を保持する為あるいは自分を保たせる為に、しばしば未来を創作する。この「科学は過去をつくり、文学は未来をつくる」という逆説的事実を映し出すのは、誰にでも確定されている過去/未来である生/死に関する思考である、ということが、そのまま生/死の断絶に対する希望になるのではないか──いや、やっぱ死にたくねぇ!

2021/07/13

こずえ

3章までは「素人」めろんさんの不老不死は実現するの?という質問に、八代先生が答える生物科学入門。これも楽しく読めるのだけど、4章が面白い。私は「死にたくない、と老いたくない、は別よね」なんて読んでたのですが、最後に集約してあった。面白かった!

2013/12/04

T-山岡

ページを開いて飛び込んできた文字のポイントのでかさに少し不安を覚えたがw、内容はしっかりしており、iPS細胞などの最新の再生医療の実態、技術と生命倫理とのせめぎ合い等について、分かりやすく解説されている。特に、聞き手であるめろん先生のSF作品等を引いての解釈は「思想がないところに技術は生まれないし、技術が生まれることによって思想が引っ張られていく」という二人三脚の関係性を表した良い補助線だった。以前、津田大介さんが「死んだらbotになりたい」と言ってたけど、めろん先生もなのねw

2014/02/02

12061125

めろん先生は「ニコニコ時給~」読んだときに文体気に入ってたんで、書店で購入するときに中身を確認しなかった。で、開いたら「文字でけえwwww」。さらっと読めてそれはそれで良かったりはした。挙げられる例に知ってる小説やマンガやニュースが出てきて、本にも鮮度や旬(?)みたいなものもあるんだなあ、なんて思った。目からウロコみたいな話題はなかったけれど、面白く読めました。あ、目からウロコ、あった。バイオパンク!

2014/02/13

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