マドンナのごとく (新風舎文庫 と 102)
マドンナのごとく (新風舎文庫 と 102) / 感想・レビュー
yoyogi kazuo
例によって例のごとく〈モテる女〉小説。十歳年下の二人の自衛官から相次いで熱愛される。例によって何がいいのかよく分からない。藤堂の小説には、確かに切羽詰まった性欲を抱えた中年の女が描かれているが、西村賢太の私小説に出てくる切羽詰まった性欲を抱えた北町貫多の場合とはちがい、それがどこまでリアルなのかは自分には想像の域でしかない。そしてそんな女の性欲を満たそうとしてくれる男が次々に寄ってくるのがリアリズムだと言われると仄かな反発を覚える。
2022/08/03
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