恋することと愛すること (新風舎文庫 え 109)
恋することと愛すること (新風舎文庫 え 109) / 感想・レビュー
yo
遠藤周作のエッセイ。最近は遠藤周作にはまっています。これもすごくよかった!愛は努力して二人でつくり上げて行くもの。恋は、快楽の一種であり、繰り返すことで最後には虚無感がのこる。追い求めるものは、異性が与えてくれるものでは無いから行き止まりだ。サド公爵やドンファンがその例である。愛と恋は、幸福と快楽の関係に似ている。幸福は快楽の積み重ねでは無い。不幸も不快の積み重ねでは無い。いままでで触れたことのなかった、でもとても興味深い価値観にであうことができた。恋の結晶作用という言葉をはじめて知り、思い当たることがあ
2013/02/20
りぃ
蛙化現象という名前がついて、有名になったのは最近でも、その現象自体は前からあったのね…。 結婚は秩序、というのは確かにその通りだと思った。人間は愚かなので、秩序がないと破綻する。
2022/09/30
辻武司
50歳を迎えて歪曲した愛に溺れてる私が出会うべき本と出会ったと言っても過言ではない気がします。偶然ではないと思う。
2020/02/27
し、も、だ、
最近恋愛論ブーム。女学生たちの肉欲嫌悪に対する答えとか。
2015/10/26
ゆとり
理想的女性は探すものではない。創るものなのだ。このことをぼくたちはドン・ファンの寂しさや焦燥感から学ぶべきでしょう。同時に貴方たちも理想的男性は探すものではない。貴方と貴方の夫とが、貴方と貴方の婚約者とが、貴方と貴方の恋人とが、忍耐、決意、努力によって、情熱のように華やかではないが、しかし、最後の悦ばしい日のために、創りあげていくものなのであります。p30 快楽は状態であり、幸福とは行為です。p185
2013/07/13
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