家族の愛犬から、地域へ―― もか吉、ボランティア犬になる。
家族の愛犬から、地域へ―― もか吉、ボランティア犬になる。 / 感想・レビュー
Ikutan
表紙のモカ吉くんの表情、笑っているみたいで癒されます。実は、彼は瀕死の状態で飼い主の吉増さんに保護された野良犬の仔犬。初めは人嫌いでアレルギーなどのたくさんの病気を抱えていたという。彼がボランティア犬として活躍出来るようになったのは、犬のしつけのインストラクター、千晴さんの丁寧で的確な指導と吉増さんの工夫を凝らした食事や献身的なお世話のお陰だ。生来の穏やかな性格に吉増さん家族や千晴さんのたっぷりの愛情を受けて地域の一員として役割を果たすモカ吉くん。その誇らしげな表情が凄くいい。素晴らしいですね。
2016/02/12
かいゆう
子犬の時に保護された時も酷い状態で、アレルギーや病気も見つかり、人嫌いで本当に大変だっただろうと思います。野犬からセラピー犬&パトロール犬となり活躍しているもか吉くん。「ボランティアなどで人の役に立つ動物が増えれば、社会の動物を見る目が変わっていき、動物を巡る状況も改善されるのではないか」千晴さんのこの言葉を見て、自分たちにもできる事があるかも知れないと思いました。災害時の犬の避難についての課題がいっぱい。先ずは散歩中に、犬連れでない人や子どもたちともコミュニケーションをもっととるように心掛けたいです
2016/03/12
kmfm
私の住む岐阜県でも、動物愛護センターで訓練された犬が老人ホームを慰問し、お年寄りの癒しになっているというニュースを見た。もか吉もそうだけど、いらない、役に立たないと言われ捨てられた犬が、こうして社会の中で大切な一員となるなんて本当にステキなことだと思う。ほめて教えるプログラムはいいと思う。広がって欲しい。きっといらないと言われる犬は減ると思う。江梨子さんをはじめ、多くの人に関わることで、皆に愛される犬になった。わうくらす、セラピー、地域のボランティア、その取り組みもすばらしい。おすすめ★★★★★
2016/03/01
はむちゃん
一度人間に裏切られた犬がこうして人間の役に立てること。もか吉が笑顔を取り戻せたこと。犬をつれていることによって新たな出会い・関係が生まれること。素敵で素晴らしいことだと思う。うちの犬には、悪いことをした時、「ダメ!」この二文字。悪いことをしていない時、何も言わない。指示を聞いた時だけ、「いい子!」「おりこう!」「えらいね!と褒める。これはだめだったのかと思った。そして災害時には犬をつれて入れる避難所がほしい。多くの人に事実を考えてほしい1冊。
2016/03/11
こうちゃ
☆4 側溝にいたのを保護され、人嫌いだった子犬が人に寄り添う、ボランティア犬へと成長した4年間の軌跡をノンフィクション作家・江川紹子さんが綴る和歌山発、感動のドキュメンタリー。無表情だった”もか吉”が表紙の笑顔になるまでには、家族となった吉増さん一家やボランティア犬としての適正を見つけたインストラクターの方の存在が大きいと思う。犬好きの人はもちろん、犬嫌いな方も読むと認識が変わるかも知れません。(特に、災害時などでの避難所にペットを入れるかどうか是非を問う件。)
2016/02/29
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