知のトレッキング叢書 「マイナンバー」が日本を壊す
知のトレッキング叢書 「マイナンバー」が日本を壊す / 感想・レビュー
coolflat
マイナンバーについて日本政府は「グローバルスタンダードだ」とか、「先進国で導入していないのは日本くらいなもの」と盛んに喧伝してきた。ところがイギリスでは、共通番号制度を創設しようとしたが、制度廃止を唱える政権の誕生により実現しなかった。またドイツは納税者番号はあるが共通番号制度はない。アメリカやカナダでは社会保障番号が様々な分野で利用されているが、どちらも番号の取得は任意であり、日本のような強制ではない。一方、イタリアでは納税者番号が社会保障の分野でも利用されているが、日本のような生涯不変の番号ではない。
2016/10/30
ERNESTO
監視社会を90年代から警告している、私が頼りにしている著者の一人。 生活保護水際作戦で、市役所に警察OBを配置して、断らせる厚労省指導をブログネタにする。
2016/05/06
hk
2016年、藪から棒に開始されたマイナンバー制度。市井の人々の利便性向上、行政の効率化、脱税や生活保護不正受給の抑止うんぬん、社会へのベネフィットがかしましく報道されている。だがマイナンバー制度の導入は本格的な監視社会への一里塚だ。ただでさえ失われえた20年間によって閉塞感が強く漂っている現在日本の息苦しさを、更に助長するのではないか?本書ではそういった問題提起を行った上で、スマートメーターとマイナンバー制度の連動など予想されうる監視体制が具体的に列挙されている。果たして誰のための制度なのだろうか?
2016/04/25
どら猫さとっち
昨年から開始された“マイナンバー制度”。しかしそれは、あまりにも恐ろしい存在だった!悪用されて犯罪になったり、プライバシー侵害にもなったり、自分の生活さえ監視され…。この制度のどこが得して、いいのかがわからない。それどころか、国民の人権も幸せをもないがしろにするつもりか!?少しでも懐疑的な人がいたら、何としてでも読んで欲しい。日本の未来は、この愚策で滅亡する!
2016/02/28
まろまろ
マイナンバーにより国民が監視される社会になると著者は警告。あまりに突然施行された感がある。国民の声や専門家の議論等に耳を傾けた後に検討してほしかった。ところが開発している当事者は「国民は誰も反対しなかった」と平然と語るとは。まずは税対策のみに活用し、時間をかけて見直していくべき。ただ情報流出と不正使用への"想定内"はあり得ないだろう。そして通知カードの受取拒否をしている人たちへの対応も気になる。
2016/09/10
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