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エンド・オブ・ライフ

エンド・オブ・ライフ

エンド・オブ・ライフ

作家
佐々涼子
出版社
集英社インターナショナル
発売日
2020-02-05
ISBN
9784797673814
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エンド・オブ・ライフ / 感想・レビュー

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starbro

本屋大賞ノンフィクション本大賞にノミネートされてから図書館に予約したのでようやく読めました。ノミネート作、4作目(4/6)、佐々 涼子の著作は3作目です。訪問医療、在宅介護、終末医療のリアル、本屋大賞ノンフィクション本大賞受賞作も納得、読み応えがありました。私はがんサバイバーですが、ボロボロになるまで生きたくありません。全身麻酔を施されたような感覚で安眠したい。なるべく早く尊厳死法の制定を望みます。 https://www.shueisha-int.co.jp/publish/endoflife

2020/11/26

青乃108号

先に読んだ「夜明けを待つ」のあとがきで著者自身が悪性脳腫瘍で余命わずかと知った上でこの本を読む。終末期医療に携わるスタッフに同行し、数多くの人生の終幕に立ち会った著者は数年後にはそのスタッフのうち1人が癌を患い自宅での終末医療を選択した姿を取材する。過去の取材と現在の取材を行きつ戻りつしながら、多くの人生の終幕を描き、生とは、死とは何かを真摯に追及した渾身のルポルタージュであった。読めば必ず得るものはある、それは人それぞれ違うだろうがこれは読むべき良書。俺も逝く時は拍手で送られたい。やるべき事はまだ半ば。

2024/08/13

kou

在宅での終末期医療のノンフィクション。想いを叶えて望んだ最後を迎えてもらえるよう奮闘する医師や看護士には胸が熱くなった。いつ亡くなるかも知れない人達に付き添って、ディズニーランドや潮干狩りに行くとかは、自身なら精神と気力がもたないと思う。ただ現実には、終末医療や緩和ケアに理解のある医師やスタッフに出会えるかは運や縁次第というのは怖すぎる。そして、それを見極める方法は「分からない」との答え。本書は、人の尊さだけではなくシビアさも描かれたリアルな内容になっていた。人生の節目で何度でも読み直したい一冊だった。

2020/10/30

Nobu A

佐々涼子著書初読。20年初版、同年第4刷。HONZ推薦本。終末医療現場ルポ。近年構成に難があったり脚色を疑うような似非ルポを散見するが、本書は筆者の母親を含む在宅医療の現場で死を迎える人と家族、医師、看護師ら周りの人達の苦悩、葛藤、想いを丹念に綴ったもの。当然やり取りは時に冗長だったりする。その点は筆者の正直な気持ちや考察を挿入しとても読み易い仕上がり。誰もが直面する「死」をどう受け止めるか正解はない。読書中、涙腺が緩み涙するのはある意味簡単。踏ん張りしっかり学び取ろうと思った。受賞に値する珠玉の一冊。

2024/03/09

とろとろ

長年在宅医療に関わっていた看護師にステージⅣの癌が見つかった。その看護師が訪問していた人達の最後の様子を淡々と説明しながら、合間に看護師本人の最後の生き様をレポートしていくという体裁。いずれにしても、人生の最後に向かう人達の死に至る様子が、これでもかと思うほど、あからさまに綴られていくので、自分も何かその気になって、この本を読みながら自分の死に様はどんなだろうかと想像する。潔く逝きたいが、やはりもっと生きたいと、諦めきれずに、ぶざまに、もがき苦しむんだろうなぁ。それが人間か、それが人生か。それが自分か。

2021/04/09

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