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進化論の最前線 (インターナショナル新書)

進化論の最前線 (インターナショナル新書)

進化論の最前線 (インターナショナル新書)

作家
池田清彦
出版社
集英社インターナショナル
発売日
2017-01-12
ISBN
9784797680027
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進化論の最前線 (インターナショナル新書) / 感想・レビュー

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テツ

進化について。理系学問とか教科書を開いただけで目眩がするほど苦手だったけれどこの手の本は好き。ホモサピエンスの間には過度な欲望は破滅を招くからほどほどにしておけ的な思想があるけれど、生物の進化においてはほどほどの進化などという生温いことをしていたら種が丸ごと滅びてしまう。遺伝子を遥か未来まで受け継がせるために常に最速で最適解を求め続ける。ときには進化の過程に問題があり絶滅することがあってもそうした執念は決して尽きない。個人として何のために存在しているか解らなくても遺伝子は僕らを存在させ続けようとしている。

2018/09/20

Tomomi Yazaki

池田先生だから分かりやすい内容かなあと思っていたら、なんだか大学の講義のような進み方で汗汗。興味があるから何とかついて行ってる感じでした。しかも読めば読むほど疑問が生じて、同じ個所を何度も読み返すもんだから、完読までにかなりの時間を要しました。あー、薄い本で良かった。あ、ひとつだけ反論がありました。先生は、哺乳類は爬虫類から進化したとしていますが、アンモニアの処理方法が両生類と哺乳類が一緒で爬虫類と鳥類とは異なることから、哺乳類は両生類からダイレクトに進化したと思われます。偉そうに、すいません。

2021/11/30

月をみるもの

"環境が先か、形態の変化が先か  ネオダーウィニストたちは、まず環境が変化し、その後突然変異と自然選択で生物の形態が変わり、新しい環境にうまく適応できたものが現在まで生息しているのだと考えてきました。しかし私は逆に、「生物の形態が先に変化し、その後その形態に適した新たな環境へ移動していった」と考えています。私はこれを能動的適応と呼んでいます"

2020/04/26

natzrex

帯の通り、何となく知っている気がする進化論をきちんと学んでみようと手に取った。ネオダーウィニズムどころか最新学説を持ってしても、ファーブルが呈した「本能行動」に対するシンプルな疑問に未だ答えられないというのが印象的だった。「遺伝子がどう発現・抑制されるか」で形質は変わるというのも面白い。また、嘗てのSTAP問題についても論文の内容から何が問題だったのかが解説されており、非常に分かりやすい。いつかファーブルの疑問も解明される日が来るのだろうか?疑問が尽きない。

2017/09/25

takka@ゲーム×読書

この本は文系の私にとっては少し理解しにくい部分もあったが、かなり興味深く勉強になった本だ。はっきりと理解はまだ出来ていないため、再読する必要がある。 他の方も指摘されているとおり、ダーウィンとメンデルの対立の話、そこからネオダーウィニズムにつながる話は特に印象に残った。

2019/01/13

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