役に立たない読書 (インターナショナル新書)
役に立たない読書 (インターナショナル新書) / 感想・レビュー
マエダ
読書論はすべて読むくらいの気持ちである。本書では古典をかなり勧めている。
2017/04/26
ばりぼー
読書は、仕事や生活に役立てたいと考えてするものではない。読書においてもっとも大切なことは、自分が読みたいものを読むことである。私は他人が何を読んでいようと一切気にしない。本を買ったものの途中で挫折し、最後まで読みきれなくても恥ずかしいことではない。本を読むには「機が熟す」必要があり、それまでは寝かしておけば良い。ただそのためには、本は買って座右に置いておくべきで、挫折したものを含めて読んできた本を振り返ることは、自分の人生を振り返ることに他ならない。図書館で借りた本の知識は、しょせん「借りもの」である。
2017/04/18
阿部義彦
現在気を吐いているインターナショナル新書の一冊。集英社の季刊誌kotobaが母体。同じく季刊誌新潮社の「考える人」がやむなく休刊した中で(最終号は読んでませんが買った。)わりと骨太な特集で奮闘しています。どっちも私は好きでしたが。リンボー先生の読書論、概ね賛成ですが、本を捨てないで取っておけとか、同じ本を買うとか場所と金に限りのある私には、そりゃ書庫が持てるリッチマンでしたら可能な事でしょ!と突っ込みたくなる場面も。自分が読みたい本を読む、世に阿たベストセラーだから読むのは本当の読書では無い、には大賛成。
2017/04/18
姉勤
直木賞?ふーん、芥川賞?へぇーってのが著者のスタンス。十年前の受賞作をおぼているかと問われれれば、去年すら覚束ない。興味を持った本を、好きなだけ、自分のペースで。ただし、買って、 手元に置きましょう。詰まらなくても、読まなくても捨てるのはやめましょう。古典を読みましょう。そこまで読んだら、手放していいです。
2019/07/19
TSUBASA
日本国文学者の林望氏が考える読書のあり方。賛同できる所も少なくなかったけど、カタブツ臭くて好きになれない。「読書に制限を設けるな」とかオープンなことを主張する割に「翻訳書は読まない」とか「本は捨てない方が良い」とか「真髄は古典にあり」とかこだわりが強い感じなので、結句古典オタクの独り語りっぽい感じが。古典の面白みとか語る部分はまぁまぁ興味深かったけど、正直な所、筆者の主張は最後の章を一ページ読めばよろしい。あとは趣味を披瀝しているに過ぎない。
2018/04/24
感想・レビューをもっと見る