全国マン・チン分布考 (インターナショナル新書)
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全国マン・チン分布考 (インターナショナル新書) / 感想・レビュー
gonta19
2018/10/6 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2020/3/23〜4/4 探偵ナイトスクープ発で絶賛された、「アホ・バカ分布考」の仕掛け人、松本修氏の眼の眩む様な努力の結晶の第二弾。男女性器の呼び方もみごとな周圏を描いていたことには驚かないが、その呼び名のルーツを探る氏の執念に脱帽。素晴らしいお仕事。
2020/04/04
へくとぱすかる
ともすれば、なんて生やさしいレベルではないタブーによって、口に出すことを憚られてきた性器の名称が、実は下品などころか、最高級のものに喩えられてきた言語史を再現。これは「全国アホ・バカ分布考」を上回る論考だろう。今まで言語学が避けてきたことは、学問に壁を作るようなものだ。著者の論考に喜んで協力した人々の多くが実は女性であったことを意外に思うとしたら、それは男性中心思考から抜け出ていない証拠かもしれない。
2018/10/21
あっか
探偵ナイトスクーププロデューサーが、禁止語のためテレビでは放送できなかった「女陰・男根語の分布」の依頼を、20年以上に渡って徹底的に調査した1冊!往年の学者や専門家の説すらひっくり返すガチガチに真面目な書です。こういう視点の本、好き!個人的に女陰の章の方が読み応えあり。京ことばの美しさを再認識しました^^著者の◯◯への執着というか情熱は凄かった…笑 想像もできなかった大団円には、無事終わった安堵もあり思わずホッ。脱線が多すぎたり女性を評価?するような記述等々には若干違和感を覚えつつ^^;
2019/06/19
fwhd8325
想像以上に大まじめな内容だったので少し戸惑いました。この著書は、大げさではなく、後世に残るものと言ってもいいのでしょう。下世話な内容を期待していたわけではありませんが、少し秘宝館的な要素が強ければもっと楽しめたかもしれません。
2019/06/26
ホークス
前著『全国アホ・バカ分布考』と同じTV番組ルーツの言語研究書。今回は性器を表す言葉。江戸時代まで、言葉は京都から年数百メートルの速度で波紋の様に伝播した。方言周圏論と言われ、今も東北と九州で同じ言葉が使われていたりする。前著は斬れ味鋭く面白かった。本書は残念ながら、私には思い入れ過剰で余談が多く感じられた。性的な話では観念の古さも気になる。但し語源の深掘りなど本論は面白い(特に「魔羅」の語源研究)。外聞を捨てて一途に探究する姿勢にも頭が下がる。半分は回顧録、研究論と捉えた方が良いだろう。
2019/10/06
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