チョムスキーと言語脳科学 (インターナショナル新書)
チョムスキーと言語脳科学 (インターナショナル新書) / 感想・レビュー
1959のコールマン
☆0。これは酷すぎる。科学どころかチョムスキー礼賛本、いや「チョムスキー宗教」本と言っていい。普遍文法やチョムスキーの理論を調べるために読んだんだが、全然参考にならないばかりか「チョムスキーを信じない奴は非科学だ、天動説者だ」「チョムスキー万歳」といった調子が全編にわたって続く。出版社は何を考えてこんな本を出したのか。これじゃあチョムスキー本人が大誤解され大迷惑する。普遍文法等を調べたいならば他の本を当たるべし。
2019/09/14
なるみ(旧Narumi)
とある病院のおじいちゃん先生に読んでみて感想を聞かせてほしいと言われた一冊。難しい内容でした。大学生の時に勉強して以来、脳の言語野のことなど思い出すことができました。
2019/10/21
那由田 忠
東大の高校生向けYouTube動画の講義はとても面白かったので手に取った。チョムスキー理論を脳科学として理解する意義はわかったものの、彼の「統辞構造論」説明は全然わからないのが残念。新書で解説することの難しさはあると思うけれど、木構造の意味からしっかり説明できていないので、全く理解できずに読んでいて呆然としてしまった。著者の研究で、脳内に文法機能を司る領域が存在することはわかったけれど、チョムスキーの生成文法との関連が全く見えないのが残念である(難しいと思うものの)。
2022/09/11
月をみるもの
有限な語彙から無限の文章を紡ぎ出すための演繹ルールが文法なのだとすれば、その機能が脳のどこかに局在してても特に不思議はない。そうすると、より一般的な演繹ルール=数学も世界の秩序の表現ではなく、脳の機能の一部ってことになるのかな。。進化の過程で、世界(あるいは他人の脳内構造)とうまく対応する機能=演繹ルールが生き残るってことなんかな。。
2019/09/29
Miyako Hongo
言語学は手を付けたい分野なのだが、なかなか良さげな本がない。この本は言語学+脳科学なのでとっつきやすくて面白かった。□あらゆる言語の文法の根底に共通する法則があるはずだ、というチョムスキーの学説と、それを裏付けるハードウェアとしての脳機能の検証。どっちも面白くて深掘りしたくなる。山田正紀の“神狩り”だったかに、遺跡から発掘された碑文が、文法的に人間の言語ではありえない=神の言語、って展開があったのを思い出した。□MeCabで形態素解析をする程度には文章に興味あるんで、先の楽しみが増えた。
2019/05/30
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