あなたの隣の精神疾患 (インターナショナル新書)
あなたの隣の精神疾患 (インターナショナル新書) / 感想・レビュー
しゃが
「身近な精神疾患の数々と、その対応法が理解できる入門書」らしい。心の病ほど臨床事例で同じものは一つもないと思っているが、久しぶりに新書を手に取った。共感できたのは<これは病気なのか>の章の<セルフネグレクト>と<歳を取り損ねる>だった。『歳を取れば、前頭葉の機能が低下して心のブレーキが利きにくくなる。子供の頃は年長者を敬うように教えられてきたのに、いざ自分が老人になったら敬ってくれないどころか親切にしてくれない。…今まで生きて身に付けたスキルが役に立たず、見知らぬ機器やシステムに翻弄されて気が休まらない』
2021/08/10
ネギっ子gen
【チェックリストやマニュアルで自己判断が可能なほど、精神医学はイージーなものではない】長年、患者を観察し続けてきた精神科医だからこそ確認し、解説できる精神疾患のパターン。患者、人間にとっての幸福とは何か、精神科医の仕事とは何かについても考察した書。病気への理解の大切さ、精神医療における生々しい問題点も浮かび上がらせ、当事者や援助者だけでなく、一般読者にとっても非常に興味深い内容になっている。例えば、新型うつ病を訴える患者は、詐病しているわけではなく、本人は苦しんでいるが、周囲の理解は得られにくいと――。⇒
2024/11/16
おいしゃん
タイトルもそうだが、小見出しひとつひとつが、実に興味深い。専門書を求める人や、この本を読んで病気を治したいというような人には正直向かないが、「こんな人がいるんだなぁ」「こんな悩みを持つ人がいて、こんな風に苦労してるんだなぁ」と気づかせてくれる。
2021/11/25
にゃおこ
誤魔化さず、誤解を恐れず、精神科疾病や業界のリアルをわかりやすく解説されていて、とても腑に落ちる内容でした。
2021/08/09
青葉麒麟
この著者の映画関連本を読んで面白かったので、本職の本を購入。ちょいちょい難しい部分もあったけど、判りやすくてタメになりました。新型うつに関して感じていたもやもやを精神科医の観点で説明していたのでスッキリ。
2021/07/22
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