「人工超知能」 -生命と機械の間にあるもの-
「人工超知能」 -生命と機械の間にあるもの- / 感想・レビュー
おおにし
2017年7月刊。最近読んだAI入門書はどれもAI技術の解説であり、そもそも人工知能とは何かを論じたものではない。本書では、人間の意識とは何であるか、人工知能が意識を持つ可能性はあるのかなどという、AIの哲学論が後半展開されていて興味深い。もちろん議論は入り口のところまでであるが、我々自身が自らの脳と心の仕組みを解明できなければ、真のAIは誕生しないということは間違いのないところだ。
2018/05/31
Pustota
「意識とは何か?」という問いが、これからは切実で現実的なものになるかもしれないという出発点は面白かった。AI研究についてのまとめも、わかりやすくて読みやすかった。ただ意識を巡る議論は少々混乱しているように思える。初めの問いに対し、まだまだ混乱している段階なんだなと思わされた。
2021/05/07
スプリント
人工知能を突き詰めていくと「人間とは何か」という哲学的命題にどうしても突き当たりますね。
2017/12/16
inami
◉読書 ★3.5 AIに興味があり他の書籍もそこそこ読んでいるが、本書は「AIは人間の知性を超えられるか?」すなわち「人工超知能(超AI)が実現可能か?」ということがテーマとなっている。そもそも知性って何?、意識って何?といった根源的な問いが浮き上がってくるのだが・・。内容は、AIの歴史から始まり、AIの火付け役となった技術「機械学習とディープラーニング」、汎用AIの実現方法としての「全脳エミュレーション(脳のコピー)と全脳アーキテクチャ(脳機能を真似る)」そして哲学も絡む・・、シンギュラリティくるね・・
2017/12/06
坂上二郎ラモ
正直難しかった。AIで文系の学問は廃れると思っていたけど哲学などが今後も更に必要になるらしい点には驚いた。コンピュータ誕生の経緯を技術的な側面から語ってて興味深いのだけど、こちらの知識不足で未消化な部分が増えていき読み進めるうちにちょっと迷子になってしまった。マトリックスやターミネーターの話が出て来るあたりでかろうじてイメージ出来たけど。単に技術が進歩するだけの話ではなくて倫理的な制限をどこにどのように設けるべきなのか、否かという議論が必要だということはよくわかった。
2017/12/06
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