呪禁官 百怪ト夜行ス (The Cthulhu Mythos Files)
呪禁官 百怪ト夜行ス (The Cthulhu Mythos Files) / 感想・レビュー
miroku
ノンストップのドライブ感が快感。
2019/11/26
fukumasagami
いきなりフロントガラスに長い髪の女が逆さまに現れた。 そしてぐるりと回転してフロントガラスにぶら下がった。 首筋から耳に至るまで、鱗のようにアンドレッド文字の刺青が入っている。 女は牙を剥きだして吠えた。 びりびりとフロントガラスが振動する。 「こいつ、入れないよな」 不安そうに運転手は訊ねた。 「おそらくな」 ギアが答えた。
2023/07/18
けいりん
「あー面白かった!」と言って本を置きました。あとがきにもある通り『呪禁官』は牧野先生の作品の中では爽やかなシリーズで、外伝の本作もその通りだったというとこですね。強力、凶悪な魔女を監獄へと護送する道中、次から次へと襲ってくる敵とトラブル。矢継ぎ早のオカルトアクションを、実在の魔術や呪術の描写が支えます。そういうところも実に『呪禁官』でした。クトゥルーものとしては薄味に感じる方もいそうですが、中心となる邪神の描写など、なかなかツボを押さえてあります。オススメ。
2014/05/03
月夜
このシリーズは今作品が初めてでしたが、見事にキャラがイキイキしているなと感じた。 また、東西問わずの術戦、そこにクトゥルー神話も加え、スケールがさらに伸びたような感じでもあるようにも思った。 全体的にまとまりもあり、緩急あるストーリー展開で満足いく内容なのですが、個人的に解明されてない部分もあり?な所もありました。 ただ、この小説では、あまり他のクトゥルー小説では出ない神がメインで出たり、中盤の山場での立ち回りのシーンは緊張感のあるストーリー展開に面白さもありました。
2014/05/02
イシカミハサミ
牧野修が詰まった本。 上質なB級映画というものがあるなら、これがそれ。 全編護送劇にして、逃走劇。 ノンストップであれもこれものごちゃまぜ戦闘。 誰が優勢かわからなくなるくらいの八転急転。 惜しむらくは、始まりの物語が手に入れづらいこと。
2018/07/31
感想・レビューをもっと見る