大魔神伝奇 (クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)
大魔神伝奇 (クトゥルー・ミュトス・ファイルズ) / 感想・レビュー
Bugsy Malone
キリシタンとクトゥルフで島原の乱という申し分の無い設定の上に大魔神まで絡めてしまった伝奇小説。田中さんらしいグチャグチャと残酷な描写も更に磨きがかかり、登場人物の1人などは可哀想すぎるくらいです。面白いのですが肝心の大魔神の扱いだけはちょっとコケてしまいました。冒頭の魔人云々から嫌な予感がしてたんですが、どうも大魔神の神性が薄れてしまった気がします。
2016/10/19
sin
宣教師達に伝えられたキリスト教は鎖国と隠れキリシタンによって別の教義と化した…その事に邪教を絡めた着想は面白いがいかんせん料理の仕方が荒くていけない。豊臣家の復興や崇徳上皇の怨念とあれもこれもと詰め込みすぎで芯がぶれている感じが否めない。登場人物はどれもテレビドラマのステロタイプのように浅くて、登場する剣豪といい、他にも出会う必然を感じないのにからんだりするし、主役同士の恋愛沙汰など薄っぺらで読むに堪えない。ガロンを当て嵌めたはいいがそこにはもはや大魔人の神秘性はない!
2016/06/30
miroku
特盛り感はんぱない!
2019/12/15
カマー
島原の乱を舞台にクトゥルフ 大魔神 宮本武蔵 柳生十兵衛 天草四郎等魅力的な人物および邪神が入り乱れて活躍する一大SFエンターテイメント?となっている 途中色々と気味悪い描写や人間の醜さとかあったが豪快なラストバトルにすべて持っていかれてどうでもよくなった感じ またクトゥルフ風にアレンジした祝詞やキリスト教の祈りがなかなかいい感じ 全部覚えて唱えたくなった 個人的には帝都物語の影響で日本の怨霊が大好きなので崇徳上皇 平将門 菅原道真が登場するシーンには胸が熱くなった
2015/10/13
ちゅるふ
人外に対するに人外をもってぶつける、大バトル。 あの舞台になった地にはまだあるんだろうなぁ、アレ。
2015/09/19
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