C市からの呼び声 (クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)
C市からの呼び声 (クトゥルー・ミュトス・ファイルズ) / 感想・レビュー
あも
C!それは声に出して言ってはいけない言葉。ハリポタのヴォルデモートさんみたいだな…。ラブクラフトという一個人が作った神話は彼の死後世界中に広まり、今もフォロワーの心を掴む。そう、我らがヤスミンも。クトゥルーを研究するグループ(研究者のボスの博士がガチ屑)が日本のとある奇妙な現象の起こる港町へ。魚のような顔をした住民たち、腐臭を放つ奇怪な魚。そして安定の妖怪大戦争。グールに宇宙生物にもう何でもあり。ヤスミンまたしてもノリノリである。『玩具修理者』とのガッツリリンクもあったりしてファンならきっと楽しめる1冊。
2018/12/29
鷺@みんさー
(* ゚∀゚)💨プハー いやー、宇宙邪神大戦争。盛り盛りマシマシ異次元脳内バトル万歳祭りだったー。『C市』の方は既読だったけど、こうして前日譚と併せて読むと、「概念だけの落語的テイルズ」が、すとんと気持ちよく落ちるから楽しいね。相変わらず「バカでめんどくさくてイライラする会話をする人物ほど、核心に近くて優秀」というヤスミンの法則は健在。それにしてもまさかあの人が、玩具修理者で出てきたあの人物だったとはねー( *´艸)
2019/03/06
うめ
やっぱりヤスミンの書くくとぅるーは控え目に言って最高。最近ヤスミン内で流行りなのか、さまざまなクロスオーバー、仁義なき怪獣大戦争ももちろん面白くて捨てがたいが、オリジナル短編な、C市は改めて再読しても最高すぎて身体中から汁が滲み出てくる。血沼メソッドを継いだ彼らの活躍譚を今後読めたりするのだろうか。編集さんたちは、くとぅるーやウルトラマンやヤスミンの大好きなあれやこれやを燃料に、ヤスミンの筆の赴くままに任せて欲しい。文字を触媒に邪神が読み手の脳の数だけ生まれ、世界をきちんと侵してくれるから。いあ。いあ。
2018/12/22
miroku
小林泰三らしい狂気!
2019/09/29
nil
「C市」は何度めかの再読。何度読んでもオチが最高に好きだ。本書のお目当て「C市に続く道」は腐臭漂うぐじゅぐじゅとした描写が強烈な本格シリアスクトゥルフ…のように見せかけたシュールかつコミカル時々シリアスないつもの妖怪大戦争。へんてこで論理的な登場人物たちのへんてこで遠回りな会話は相変わらず気持ちのよい気持ち悪さ。そしてへんてこなやつ程よく出来るといういつもの大好きなパターン。過去作ネタも上手く散りばめられており、中でも「玩具修理者」との繋げ方が最高だった。「玩具修理者」好きは是非読んで叫んで欲しい。
2021/05/07
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