人生がうまくいく 哲学的思考術 (白取春彦の思考術)
人生がうまくいく 哲学的思考術 (白取春彦の思考術) / 感想・レビュー
haruka
ニーチェだけでなくヴィトゲンシュタインやショーペンハウアー、ヘーゲル、各種宗教の教えをもとに、人生の捉え方のヒントが書かれている。自分は仏教に惹かれるなぁと再確認。そして古今東西、どんな有名な言葉を読んでみても、「周りの人と比べて下さい、幸福は相対的なものです」というものは皆無で、そこから自由になりなさいという教えが多い。競争して延々と獲得し続けなくていいですよと、そんな言葉や教えが古くからあって良かったと思う。いくら競争社会に疑問を持っても、自分だけでその視点を持つのは心細かったと思うから
2024/02/12
しん
人生、生き方に関する考察について、ニーチェの言葉を借りながら、コラム風に書かれた本です。この本を見た時には、これはと思って買ったのですが、淡々と読めてしまい、少々物足りなさを感じてしまいました。誰かの書いたことをなぞるだけでなく、自分自身でももっと考えることが必要だということだと思います。
2017/03/08
bextar991
様々な哲学書を読んだ著者がまとめた、人生に役立つ哲学的思考術の本。?と思うところもあったが、なるほどと思うところもあり、哲学書って得てしてそういうものよなと。個人的には特に後半が面白くて、人がペットを愛する理由は人間の野生性が抑圧されて苦しんでいるのに対し動物たちは本能のままに今を生きているのでそこに幸せを見出すからだとか。人生に起こる酸いも甘いも受け止めることこそ気高いだとか。今からまるっきり生き方を変えるというのは出来ずとも、固定概念に惑わされすぎないように意識するくらいは始められるかな。
2024/02/12
daidainngo
哲学的に人生のあれこれを考える本。頭の中でいくらあれこれ考えているだけではこの世に存在しないも同然。問題の前でグズグズせずすぐに決断する。今のじぶんには耳の痛い話が多かった。
2019/12/28
織川 希
★★★☆☆ 哲学的な考え方を網羅的に体験できる本。本書は生きていく上で直面する様々な問いや悩みに対して、有名な哲学者達の言葉を引用しながら答えを据えていく。ためになる話がいくつかあったが、個人的に最も印象に残ったのは以下の文。「多くの人は、成功や勝利や蓄財を確実にするためのハウツーが必ずどこかにあるはずだと思い込んでいる。<中略>特別な方法を求めず、今をきちんと生きる(ようにしよう)。」つい私たちは唯一の答えがあるような気がして、存在しないものを追い求めてしまう。そこから目覚めさせてくれる一文だった。
2024/11/03
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