KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

ヴィトゲンシュタイン 世界が変わる言葉 エッセンシャル版 (ディスカヴァークラシック文庫シリーズ)

ヴィトゲンシュタイン 世界が変わる言葉 エッセンシャル版 (ディスカヴァークラシック文庫シリーズ)

ヴィトゲンシュタイン 世界が変わる言葉 エッセンシャル版 (ディスカヴァークラシック文庫シリーズ)

作家
白取春彦
出版社
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日
2018-05-24
ISBN
9784799322697
amazonで購入する Kindle版を購入する

ヴィトゲンシュタイン 世界が変わる言葉 エッセンシャル版 (ディスカヴァークラシック文庫シリーズ) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

アキ

序文で著者の数奇な人生を知る。考えること・言葉・心・人生・人間・世界・自己について、全部で183の箴言。「言葉はみな概念だ、中身がまるでわかっていない言葉だ、概念の言葉にだまされるな」と手厳しい。人生について「きみの生き方が世界そのものだ」「人生を変えたいのなら仕事でも環境でもなく態度を変えよ」肝に銘じられる言葉ばかり。そして「人生については正確に問うことも答えることもできない。それはただ経験されるのみ。そして説明することができない。しかも、その体験を言葉で誰かに伝えることもできないまま死ぬのだ。」

2019/04/10

くるり

『論理哲学論考』がかなり難しかったので、先に超訳の方で軽く理解しようと思い、読んだ。言葉の数だけ世界が広がる、景色の見え方が増えていくという考えがとても好き。結局自分が持っている言葉でしか理解ができないし、広げることも出来ない。時々私より広い世界を持っている人がいて、そんな人の話はとてもワクワクするし勉強になる。素敵だなぁと思う。ウィトゲンシュタインの哲学を勉強しようと思ったきっかけをくれた方もまさにそんな人。私の世界が変わる言葉が沢山あった。定期的に読み返したい。

2024/06/02

ぐっさん

怪しさ満点だが素材がいいだけに内容もよかった。翻訳者の趣味なのかやたらエモい文体から20世紀を代表する哲学者の日常の思い付きがえんえんと語られている。ヴィトゲンシュタインといえば常に深遠なことばかり考えているイメージを勝手に持っていたが俗っぽいことも考えていたのは意外。

2019/03/06

トッド

❶常識は人々をなだめはするが実際の解決にはならぬ。経験も解釈。思い出とは今の自分からの記憶への反応。恋しているのは現実の相手ではない。知識とは信じている事に過ぎない。❷なぜ・どうして➡不安の言葉。表情や態度が明瞭な人ほど理解を得られる。❸大事な事は内心ではなく表情や態度。勇敢⇔躊躇い・腰抜け・臆病。❹人の生活を変える力は知恵や知識ではない情熱だ。❺質問するよりその人が何に好きで何に対して微笑むかだ。安楽を求めるは弱さ。多くの人の視線が注がれたものが価値を生む。絶望とは自分の判断が正しいと信じ込んでいるだけ

2022/07/24

たろー

「言葉で表現できない領域」の問題を、そもそも定義が曖昧な「言葉」によって語ることが哲学的にみて混乱を招くのだとヴィトゲンシュタインはいう。その指摘は正しいように思う。本書は文字数は多くないのですがところどころ斬新で良いと思いました。

2024/02/29

感想・レビューをもっと見る