ぼくらは壁を飛びこえて: サーカスでつながる人種・民族・宗教
ぼくらは壁を飛びこえて: サーカスでつながる人種・民族・宗教 / 感想・レビュー
Apollo
「ソーシャルサーカス」とは、サーカス技術の練習や習得を通じて協調性・問題解決能力・自尊心・コミュニケーションなどを総合的に育む取り組み。恥ずかしながら今まで知らなかったけれど、子どもたちが人種や社会階層の壁を意識しないで行動できること、特にイスラエルでアラブ人とユダヤ人が一緒にサーカスできるとこは素直に感動した。民族間の壁を無くすことはできなくても、それを意識しないコミュニケーションは実践できるんだなあ。素晴らしい。
2020/12/26
つくし
ソーシャルサーカスという存在を初めて知りました。序盤はメンバー達の背景、各国事情解説がメインになっており、特にユダヤ人とアラブ人の対立は後半まで影を落とすほど根深いものという事が読み取れます。アメリカのサーカス団の中でも差別問題に触れつつ、でも読み進めていくほど、そんな事情を乗り越えて共にサーカスを作りあげる子供たちのまっすぐさに敬服します。課題は宗教観や文化の差ではなく、ひたすら自分の技術。子供たちの土台にサーカスがあることで、刺激をくれる他のメンバーに人種もなにも薄らいでいくのだなと感じました。
2020/04/20
Yママ
小学生 上級から
2017/06/29
ぴっちゃん
ソーシャル・サーカスを取材したYA向けドキュメンタリー。ソーシャル・サーカスのことはベンポスタ子ども共和国のことをむかしに聞いたことがあるぐらいで、サーカスによる社会貢献や青少年育成プログラム的な内容の団体がたくさんあることは、この本を読むまで全く知らなかった。この本に出てくるのはアメリカのミズーリ州の“セントルイス・アーチズ”と、イスラエルのテルアビブにある“ガラリア・サーカス”の二つのユース・ソーシャル・サーカス。指導者や団員たち一人ひとりを丁寧に取材している(コメント欄に続く)。
2017/06/11
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