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Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

作家
矢樹純
出版社
宝島社
発売日
2012-08-04
ISBN
9784800200747
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Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) / 感想・レビュー

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夢追人009

話題の女流作家・矢樹純さんのデビュー作なのですが、これは刊行当時全く売れなくて相当にご苦労されたみたいですね。私なりにどうしてなのだろうなと考えまして、マニアック過ぎたのかな、あまりにも凝り過ぎてついていけなかったのかな、名探偵の好感度が最悪で良くなかったのかな、とかいろいろと思いました。この本はレビューを書くのが難しい作品ですが悩んでいても仕方ないので何とか頑張って挑戦しようと思います。昔から跡継ぎの男児を産み終えた妊婦へのいじめが因習として残る青森県のP集落へ「私」矢樹純と大学の同僚・三崎忍が向かう。

2022/02/11

ちーたん

★★★☆☆矢樹純さんのデビュー作。同僚からの頼みで20年ぶりに故郷に同行する『私』。おぞましい因習のある土地には苦い思い出が…。道中、心理カウンセラーと名乗る桜木なる人物と出会い、共に向かうは縁切り寺『かごめ荘』。雪で閉ざされた寺で起こるは連続殺人事件!◆主となるのは登場人物の個性といった感じ。他人の秘密をのぞかずにはいられない窃視症探偵に『私』の正体などクセ強めのキャラクター&マニアックな内容がどう映るかで好み分かれそう。ちなみに矢樹さん『加藤山羊』名義の漫画家でもあるらしい!(原作担当)

2020/11/02

モルク

「夫の骨」の著者デビュー作。大学准教授の矢樹純は、同僚の忍と青森の縁切り寺へ。その地は、純が封印してきた因習の村である彼の故郷だった。雪で閉ざされ火事で電話線も焼け携帯電話も繋がらないクローズドサークルの中の寺で起こる2件の殺人事件。殺されたのは誰なのか。青森への新幹線から一緒になった心理カウンセラーを称する桜木。個性的な登場人物が次々と登場する。そして読む側を翻弄する。犯人探し真相解明と手腕を発揮する桜木。彼は一体何なんだ!そして最後には…、それに気づいた後での純と忍の会話を聞きたい。

2020/02/20

MATHILDA&LEON

このミス大賞の隠し玉として出版された本書。この物語での面白いところは、登場人物の個性的なキャラクターである。探偵役が特に興味深く、窃視症(他人の秘密を覗かずにはいられぬ病)のロバ顔の男が奔走する、となると、これはもう気になって仕方ない。もちろんきちんとミステリーであるし、複雑ではあるが最後はきちっと収束する。他には無い設定でありながら実に読みやすく、楽しい読書時間を過ごせた。

2018/03/20

あたびー

大学准教授の矢樹純(作者と同名ですね)は、DVを受けて駆け込み寺へ行きたいという友人三崎忍を送っていくため、郷里へ向かう。その新幹線の中でロバ顔の妙に馴れ馴れしい男桜木静流と出会うが、彼もその寺へ行くというので同道する事に。 純の郷里P集落に残る陰惨な風習と、それに絡む家族間の問題がドロドロとしたバックグラウンドを作る中、驚天動地の展開に開いた口が塞がらない! 更にこんな探偵見た事ない!! 読了後2度読み必至です。

2023/12/30

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