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海鳥の眠るホテル (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

海鳥の眠るホテル (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

海鳥の眠るホテル (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

作家
乾緑郎
出版社
宝島社
発売日
2013-09-05
ISBN
9784800214775
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海鳥の眠るホテル (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) / 感想・レビュー

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gonta19

2013/9/6 Amazonより届く。 2017/1/10〜1/14 完全なる首長竜の日、を読んで以来、5年ぶりの乾作品。 人の記憶にまつわるサスペンス。3つのストーリーが断片的に進んで行くが、中盤以降で一気に繋がる展開に引き込まれる。カメラマン志望の千佳が魅力的であった。実は「完全なる〜〜」はあまりピンと来なかったのだが、この作品はとても良かった。次の作品も楽しみである。

2017/01/14

ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう

再読。やはり、登録数が少ないものの、私には好きなテイストの話。全体的にも最終的にもすごく悲しいというか、切ないというか、鬱屈した気分にはなるんだけれど、小説自体の雰囲気がいい。こういう話をまた書いて欲しいなと思わせる作品。

2015/12/27

baboocon

「完全なる首長竜の日」のように、何が現実で何が幻かわからなくなりそうな描写と、一見バラバラに見える3つの視点で話が進み、どう収束していくのか気になりつつ読み進めた。結末は、何ともやるせない…。こんなのあんまりだ。「アヒルとカモのコインロッカー」を思い出した。彼等の身勝手さであんなことになりながら、思い出を懐かしむような締めくくりはどうなの?

2013/09/19

ヴァーノン

初読み作家の図書館本。どなたかも書かれていたが、複数のストーリーというか視点が現在と過去を行き来しながら進むのでちょっと分かりづらかった。廃墟、ストーカー、認知症…とダークなファクターが多いせいか、全体的に暗いトーンの展開でミステリーなのかホラーなのか、何とも言えない読後感。読むよりも映像化した方が面白い作品かも。

2019/02/19

キキハル

フラッシュが瞬くたびに蘇る光景。それは幸福な記憶か、忘れ去りたい残像か。失われた時間と感情が刻みつけられた場所で待つ人が教えてくれる。時の狭間から、微睡の中ですら、幸福はいとも容易く零れ落ちるのだと。写真の勉強をしながら美術モデルのバイトをする千佳。痴呆症の妻を介護する靖史。廃墟ホテルを根城にしている男。三人の現実と過去の記憶が奇妙に歪み始め、思いもかけない真実が姿を見せる。これは作者の罠だと気づいた時には、すでに捉えられもがくばかりだ。

2013/10/09

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