大江戸「町」物語 (宝島社文庫 「この時代小説がすごい!」シリーズ)
大江戸「町」物語 (宝島社文庫 「この時代小説がすごい!」シリーズ) / 感想・レビュー
とし
大江戸「町」物語。5人の作家さんによる江戸の5つの町を題材にした5つの短編、、初読の作家さんもありましたが、短編なので軽妙でユーモアもあり、殺人事件もあるが、おどろおどろとした感が無く面白く読むことができました。
2014/04/14
izw
5人の作家による書きおろし短編時代小説のアンソロジー。八丁堀の同心屋敷に住み込んだ長太、首切りを生業とする龍玄、力士のような小蝶丸、俳諧師桜村、槍の大道芸で生計を立てている宗之助という個性的な登場人物を中心に丁寧に描写されていて、どの作品も気持ちよく読める。時代小説はシリーズもので巻を重ね、マンネリ化しがちだが、読み切りとして書きおろされた短編は、独自の世界を簡潔に作り上げられている。
2015/09/28
mikipon
5人の作家による、江戸の5つの街を舞台にした短編集。町の地図がついていて、それもまた興味深い。初読の作家さんが4人でしたが、一番好きだったのは、倉阪鬼一郎さんの「香り路地」。物悲しく切ない幽霊譚であまり読んだことのない雰囲気でした。
2014/05/22
だいしょう@SR推進委員会
気になる時代小説の作家さんのアンソロジィーです。目当ては辻堂さんと倉阪さん。辻堂さんはいかにもらしい作品で、読んでいると背筋が伸びます。倉阪さんは、本来の作風に近い味付けですが、個人的にはちょっとノレなかった。気にいったのは、中谷さん。なんとも楽しい言葉のやりとりに吹き出したことも。修羅場なんですけどね。いろいろな魅力をもった作家さんの作品に面白い時間をいただきました。
2014/02/13
トールパパ
それぞれの作家の味があり、趣が違うのがアンソロジーの面白さ。介錯人別所龍玄始末が一番好き。八丁堀の刃、香り路地も面白かった。香り路地は御一新後の明治を舞台にしても合いそう。
2014/08/08
感想・レビューをもっと見る