KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)

ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)

ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)

作家
七月隆文
出版社
宝島社
発売日
2014-08-06
ISBN
9784800226105
amazonで購入する Kindle版を購入する

ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

遥かなる想い

京阪電車で始まる切ない 残酷な恋の物語。 順調に進展する愛美さん との恋の流れとは裏腹に…なぜか根底に感じる「彼女の秘密」が物語に不思議な緊張感を与えてくれる。 時空を越えた出逢いと 儚さ…軽快な恋の展開は、 彼女の哀しい残酷な真実への序章だったのか…「今」の持つ意味を改めて感じさせる… そんな二人の物語だった。

2015/06/21

へくとぱすかる

ちょっと前から、地下鉄の三条京阪駅コンコースに、映画の等身大の人物看板が置いてある。今でもあるのかな? 読む前はきっと行かない映画と思っていたけど、たった今、ものすごく映画を見たくなった。「あぁ、あれがそうだったんだ!」というわけ。叡電から京阪を通って丹波橋、そして枚方まで。知っているだけに、読みながら脳裏に勝手に映像が浮かんでくる。そして爽やかに泣けた小説。

2017/01/09

風眠

京都の美大生の「ぼく」が一目惚れしたのは、高嶺の花の「きみ」。はじめて出会った日が「さよなら」の日で、さよならする日が「はじめまして」の日。過去へと、未来へと、ふたりはタイムパラドックスによって引き離されてゆく。よくある、どちらかが死ぬ系ではないけれど、長い時をかけ出会い、すれ違い、また離れる運命の切なさ。忘れたくない、恋に落ちたあなたを、その想いを。時が忘れさせても、魂の奥底に刻み込まれた、あなたへの想い。「また会えるよ」という言葉は行き場を失くし、時の中に溶けてゆく。最初の一行が始まりで終わりの物語。

2017/03/16

た〜

タイトルから予想はしていたが、想像以上に梶尾真治の「時尼に関する覚書」の丸パクリ。時尼に〜に比べ特にここが良いと思えるものは全くなかった。特に主人公の切なさの表現が遠く及んでいない。 渡来ななみの「天体少年」も同じ基本設定だけれどそれは基本設定だけの拝借という感じで切り口の違いがあり見どころがあったが、これはマジで丸パクリで感じるものがなかった。

2015/09/09

優愛

僕にとっての初めては愛美にとっての"最後"で――明日や昨日、過去や未来、一瞬一瞬で生まれたかけがえのない思い出さえも共有出来ない。高寿の優しさとほんの少しの気付き、愛美の隠した真実と涙は読み返す程に切なくなる。気持ちの追いついた、けれど飲み込めない矛盾さえも愛美の存在と共に彩る為に高寿が出来ること。それは「ぼくは君を愛してる」消えてしまう愛美をそっと抱きしめて優しく囁くこと。言葉に乗せた温度が愛美の中にずっとずっと残っていけるように。繋いだ手を、初めてのキスを、そして二人の運命を永遠にしていけるように。

2015/01/01

感想・レビューをもっと見る