蘇る伊藤計劃
蘇る伊藤計劃 / 感想・レビュー
ぐうぐう
渇きの一冊。伊藤計劃という、たった3作の長編しか遺さずに逝った才能ある小説家に対する、それは渇きだ。もっともっと彼の作品を読みたい、彼を理解したい、そんな切実な渇きは、ネットや同人誌の痕跡を捜索し、某新人漫画賞への応募作品まで発掘するに至る。これほどの渇きは、もはや彼の新作を読むことができない絶対的な絶望から来ている。遺された未発表作品から人は、伊藤計劃という小説家の未来を想像するのだ。するしかないのだ。
2015/11/12
まつじん
映画がますます楽しみになってきました。
2015/10/16
kenitirokikuti
図書館にて。伊藤氏と同い年なので、MSXでコナミのゲームに触れたこととか分かる点が多いな。私の友人は白血病だったので、放射線を当てる治療はなかった。やはり『ハーモニー』は病室で書かれたのだなあ。担当看護婦が美人だったというエピソードは見抜けなかった。私の亡友も、抗不安剤である程度苦しみを忘れることがあったのだろうか?
2021/03/06
不在証明
「しかし一方で、そういう功績もあの生き様あってこそというのもあります。ジレンマです。あまりにもあの人の輝きとあの人の死が密接に繋がりすぎているので、居たたまれないというのがあります」-虚淵玄のこの言葉が、良く言い表していると思う。こうやって発掘された作品が読めるのはありがたいし、神格化とかしたい人はすれば良い。何が嫌かって、表紙。映画化されたら映画仕様とか新規層取り込むためにイラスト変更とか、しなくても。文字だけ×初期のオビの組み合わせが一番カッコイイと思うんですが……。
2015/10/07
スプリント
夭折が本当に悔やまれる作家の一人です。ゲームクリエイターの小島秀夫との邂逅が印象に残ります。
2018/08/28
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