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なぞのイスラム教 (宝島社新書)

なぞのイスラム教 (宝島社新書)

なぞのイスラム教 (宝島社新書)

作家
島田裕巳
出版社
宝島社
発売日
2016-04-09
ISBN
9784800242051
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なぞのイスラム教 (宝島社新書) / 感想・レビュー

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ベランダ

宗教に詳しくないがわかりやすくて読めた。□宗教人口世界一位のキリスト教に追いつく勢いなのは、多くの宗教のような組織・上下関係を持たないシンプルさが理由ではないかと推測している。イスラムと言う言葉は服従すると言う意味で、人は神のみに従うため、神のもとで皆平等である。組織を持つと上下関係ができるので持たない宗教活動になっている。□信者はシャリーア(イスラム法。コーランも含む)に従うが、教義というよりそれぞれの人が自分の解釈で行動するようで割とゆるいらしい。断食も苦行や禁欲目的よりは、生活習慣という感じらしい。

2021/11/14

だろん

初めて読んだイスラム教の興隆と信仰の現状。権威化し教団化し商業化していく宗教。今一度、イスラム教の有り方に学べ!というところでしょうか?尚、イスラム過激派とは日本における60~70年代の全学連や連合赤軍にみるイデオロギーを欲す若者を扇動した暴力運動のようなもので、特に今、正当性を求めにくくなった共産主義に代わる若者の拠り所がIS、それは大方のイスラム教徒から共感は得らていないと云う。イスラム=怖いという印象は世界中のムスリムにとって困惑でしょうね。

2016/06/08

氷柱

615作目。9月3日から。同じ事柄を確認するにしても作者が変わるだけでそこから受け取るものやその認識が少し変わる。当人たちにとってイスラム教というものは宗教と言うよりも社会システムであると言う説明がとてもわかりやすい。その成り立ちのゴタゴタを全て理解するのは難しいけれど、説明が丁寧でどうして内部で争っているのかの理解はより深まった。組織を結成せず、上下関係という枠組みを作らないという取り組みが非常に斬新であり、どうやってこれまである程度の国や団体が生き延びてきたのかという疑問は残る。別の見解にも触れよう。

2020/09/05

amanon

平易な語り口と内容で、イスラム教に関する知識がある程度整理された反面、余計に謎が深まった感が拭えない。他の四大宗教に比べ、圧倒的に歴史が浅いイスラム教がキリスト教をさえ凌駕する勢いに乗っている背景は一体何なのか?また、あれだけキリスト教及びユダヤ教との深い関連があるのにも関わらず、決して相容れない要素を固持し続けるというのにも一キリスト教者として複雑な気持ちを抱かざるを得ない。前述の三つの宗教の信仰の対象が仮に同じ神だとしたら、その三つの宗教が並存するこの事態に神はどう関与しているのだろうか?

2016/06/21

もくもく

著者の義弟が、ムスリムのトルコ人だという話題から、「普通のイスラム教徒」やイスラム教についての基礎知識を整理していく…イスラムの入門書です。教団組織を持たず、聖職者(出家者)を持たず、個人と神との関係を重視し、「神の下の平等」を支持する。政治経済との結び付きも大きく、「イスラムという社会制度」とも言えるこの世界宗教を、ただ恐れたり排除するのでは無く理解していくことが、これからの世界には求められるのだろう…と、そんなことを感じました。そして「宗教って何なのだろう?」って改めて考えてしまいました。

2016/05/20

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