君にさよならを言わない (宝島社文庫)
君にさよならを言わない (宝島社文庫) / 感想・レビュー
そる
連作短編で主人公須玉くんは幽霊が見える。その出会った幽霊達がある人に伝えたい想いを伝えるお手伝いをしていく話。その想いっていうのがあたたかいんだよね。なぜ幽霊みんな女子で同年代なんだ、妹の気持ちにはやたら鈍感だなという突っ込みどころもあるけど良い話ではありました。「兄弟でも、友達でも、恋人でもない⋯まだきちんとあてはまる言葉もできてないような、特別な位置だったんだよ。(後略)」「それでも、優しいあなたは気に病んでしまうかもしれない。けれど、謝らないで。代わりに、もう一度私の事を「友達」と呼んでほしい。」
2018/12/12
ウッディ
交通事故がきっかけで幽霊が見えるようになった須玉明は、 6年前に死んだ初恋の幼馴染、合作の絵を完成できずに事故死したクラスメイト、親友との誤解を解けないまま殺された女子高生、全国を目指していた短距離リレー選手の幽霊と出会い、無念を晴らす手伝いをする。七月さんらしい軽妙な会話と切ないストーリーで、読みやすく、キュンとするシーンも散りばめられているものの、出会う幽霊が女子高生ばかりだったり、通り魔が殺した女生徒の親友を狙ったり、ご都合主義の展開に少しがっかりで、血のつながりのない妹柚の存在も不要だったかな。
2020/05/16
シータ
事故がきっかけで幽霊が見えるようになった主人公。未練を残した幽霊との交流を描いた連作短編集でした。七月先生の作品は基本読みやすいのが売りなところもあるので、今作もサクサク読めました。内容ももちろん良くて、どのエピソードにも切なさと感動が散りばめられていて最後まで楽しめた作品でした。個人的に義妹の柚が可愛くて仕方なかったです。
2019/11/07
❁かな❁
前に読んだ『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』がとても切なくて良かったのでこちらの作品も発売日に購入しました!今回もウルウルでした(இдஇ; )この作品は2003年に電撃文庫から刊行された『Astal』を加筆、改稿されたそうです。事故をきっかけに幽霊が見えるようになった主人公。この世に思いを残して成仏できないでいる少女の幽霊達との連作短編集。ありがちな設定でもありますがどの章もとても切なく良かったです!『ぼくは明日〜』がかなり良かったのでやはりそれと比べるとアレですが^^;何度も涙してしまいました*
2015/08/18
zero1
事故により明は幽霊が見えるようになった。幽霊たちを助けることになった明。この作家、初めて読むが軽くて読みやすい。ラノベだからか。それはいいが、あまりに表現が稚拙で底の浅さを感じた。死ねば泣ける?「ツナグ」(辻村深月)との比較は失礼ではないか?こうした本が出るのは、読者を増やすことにつながっているんだろうか?「風の階段のぼって」のリレーについては共感した。続きもあるようだがすぐに読もうとは思わない。本が売れない時代を象徴している?
2019/02/08
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