この時代小説がすごい! 時代小説傑作選 (宝島社文庫 「この時代小説がすごい!」シリーズ)
この時代小説がすごい! 時代小説傑作選 (宝島社文庫 「この時代小説がすごい!」シリーズ) / 感想・レビュー
けやき
山風の「笊ノ目万兵衛門外へ」はやっぱりグッとくるね。伊藤潤さんの今川氏真を描いた「国を蹴った男」、笹沢佐保さんの木枯し紋次郎の第一作の「赦免花は散った」はともに未読でしたし、とても楽しめました。
2016/11/23
baba
伊東氏「国を蹴った男」は既読でしたが改めて楽しめました。笹沢氏「赦免花は散った」は名前だけ知っている木枯し紋次郎の悲しい話し。池波氏「錯乱」は大阪の陣で散らずに徳川家に残った真田昌幸の苦悩が伝わる。「直江山城守」は坂口氏の直江兼続への愛が語られる。どれも面白く読了。
2016/11/22
有理数
各投票者が10作品ずつ選出し、それぞれの投票を集計して選び抜いた、時代小説のオールタイムベストアンソロジー。正直に言うと「オールタイムベスト」とするには投票者が24人は少なく過ぎるのでは……と思わなくもないのですが、それでも選ばれた作品だけあって収録作は軒並みとても面白かった。素晴らしい。特に笹沢「赦免花は散った」池波「錯乱」山風「笊ノ目万兵衛門外へ」がお気に入り。島流しの刑、相続争い、攘夷運動等、時代の激流やしがらみの中に生きる人間の信念や業を暴き出す企みと筆致、切なさ、生き様。助けて、語彙が足りない。
2016/12/11
のぼる
苦手だが読みたい時代小説の新規開拓目的。よく読む伊東さんのは既読。残る4人の大御所は今さらながらの初読み。笹沢さんは昔懐かしの木枯らし紋次郎。池波さんは直木賞授賞作。どちらも読みやすく面白かった。山田さん、坂口さんのは今回のところは自分には合わず。まだまだ知識も足らず、修行も足らず。
2017/02/20
ツキノ
オールタイムベスト5とあって、骨太の作品ばかり。特に「笊ノ目万兵衛門外へ」が凄すぎた。3行あらすじ、選者のコメントもいい。読めてよかったアンソロジー。
2016/12/16
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