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神の値段 (宝島社文庫)

神の値段 (宝島社文庫)

神の値段 (宝島社文庫)

作家
一色さゆり
出版社
宝島社
発売日
2017-01-11
ISBN
9784800264893
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神の値段 (宝島社文庫) / 感想・レビュー

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散文の詞

芸術とは何でしょうか?『価格と値段には違いがある』という一文が妙に印象に残りました。 画商やギャラリーなどについては当然ながら知らないことばかりですから、それなりに読んでて面白いのです。 がしかし、ミステリーとして見ると、提示された条件だけでは真相にたどり着くことは難しいですし、DNAとかからでも、警察で解決できないことはないような気がします。 タイトルからしても、絵の方が中心になっている感じで、ミステリーの部分はおまけのような感じです。 ちょっと残念でした。

2020/10/02

nobby

この作家、多分僕は好きだ♪姿見せぬ正体不明の現代芸術家 川田無名。ただ一人その所在を知るという画廊オーナー唯子を殺したのは誰か?はたして無名は存在するのか?絵画に疎い自分は、これまで超有名画家を扱った小説をギリギリ楽しんできた気がする。だが、今作は全く架空の人物を中心にしながら、丁寧で彩り鮮やかな映像が思い浮かばせるのが素晴らしい!難解なミステリーを味わうのでなく、自然と読まされるままアートの世界にいつぞや惹き込まれている感覚が絶妙。事件の真相はラストでほぼ全容語るのみだが、この作品の魅力はそこじゃない!

2018/11/14

おかむー

現代アート×ミステリというつもりで読んでみたけれど、むしろ“アートビジネス”にまつわるサスペンスといった趣きでしたね。『もうすこしです』。一切姿を見せないアーティスト・川田無名、彼と唯一の世間の接点となっていた画廊経営者・唯子が殺され、唯子のアシスタント・佐和子に彼の作品の行方が託される。■作家が直接制作しなくとも認められる一部の現代アートだとか、作品の価値をコントロールする美術市場のからくりは興味深い。ただ主人公である佐和子に当事者感がなかったり殺人の動機に意外性がなかったり、全体に“弱い”印象ですね。

2017/03/19

ちょこまーぶる

楽しんで終えた一冊でした。アートの売買に纏わるミステリーって初めてのような気がします。アートに関する知識は皆無だから、何故にあの作品にこんな値が付くの?と思って生きてきたけど、読後はちょっぴりですがシステム?が判ったような気がしています。内容的には、割と早めにこの人が怪しいなぁ~と想いながら読み進めて、オークションの場面では値の高騰合戦にドキドキ感と誰だ?という疑問で一杯になり、ラストはやっぱりね・・・と納得したという感じでした。純粋な気持ちでアートを愛でる生活もイイかもと思ったけど、先立つものが無い。

2021/08/22

ふじさん

「このミステリーがすごい」大賞受賞作で彼女のデビュー作。謎に包まれた現代美術の世界的な巨匠川田無名が主人公のアートサスペンス。彼の作品を世界に評価することに命を懸けてきた画商唯子が何者かに殺害される。犯人捜しと並行して、無名の初期の大作をめ巡る美術市場の光と影が描かれる。アートの世界の描写に重きが置かれ、犯人捜しは後回しになった印象。それなりに面白かったが、読むのには結構辛抱が必要だった。

2021/03/26

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