どこかでベートーヴェン (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
どこかでベートーヴェン (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) / 感想・レビュー
SJW
「いつまでもショパン」の最後から話は始まり、その後の話かと思いきや、高校生の同級生 鷹村亮の高校の時の岬洋介の回想録。ビアノの才能が突出していて小学生のように純粋であるため高校の音楽科クラスで浮いてしまうが鷹村が親友となり、豪雨による災害や、高校で起きた殺人事件の容疑をかけられた岬と共に立ち向かう青春譚。今回のテーマはベートーヴェンの「悲愴」と繰り返し出てくる才能問題。「頑張れば何でも夢は叶う」というありふれた応援メッセージに待ったをかける。信じて頑張っても無駄な努力となる場合があるというあまり触れたく
2017/12/18
ゴンゾウ@新潮部
岬シリーズのエピソード0。学生の頃の岬洋介。天賦の才能がある故に周囲の嫉妬をかう。そのことが陰湿ないじめに発展する。いじめの対象になっても曲げない強さある意味での無頓着さ。そのことが印象的だった。事件解決よりも岬洋介の内面を感じることができた。父のエピソードを描いた作品もよかった。
2019/06/08
マドロス
久しぶりの岬洋介。高校生の頃からぶれないキャラ。音楽に対して一途すぎ。最後の一行にニヤリ。次回作も楽しみです。
2017/07/10
うっちー
前日たんとしては、長かった。書き下ろしの協奏曲が一番よかった
2020/04/26
yanae
文庫版で再読。文庫書き下ろしの「協奏曲」目当てで。本編も面白かった。⬅ちょっと忘れかけていたし(笑)なので最後の一行はビックリして、初読のときも、同じくビックリしたことを思い出す。いじめのところはやっぱりムカムカした!相反してそしてピアノの演奏は天晴れ、気分爽快。と、書き下ろしの短編がすごくよかったー!岬検事(父親)の事件に、洋介が関わって事件解決に導く。この推理力を目の前にしてしまえば、やっぱり検事にしたいって思うんだろうな。
2017/05/10
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