証言UWF 完全崩壊の真実
証言UWF 完全崩壊の真実 / 感想・レビュー
Y2K☮
たとえば飲食店で若い選手を働かせるのを経営側は「試合が無い時の食い扶持」「引退後の受け皿」と考える。でも選手の方は「拘束され過ぎ」「練習できない」と憤る。どちらも正しいから切ない。あと昔週プロを読んでて腑に落ちなかった疑問が氷解。前田も高田も船木も聖人君子ではない。でもピュアでスター性があって漢気にも富んでたから周囲に利用されて担がれて。やがてそれに気づき、全てにうんざりして独りを選ぶ。焚き付けた悪い大人の名が次々に思い浮かぶ。最後が大仁田という謎の余韻。輝夢と虚無は一字違い。確かに人生の醍醐味、だけど。
2018/11/06
緋莢
図書館本。「UWF」の話もありますが、どちらかというと「リングス」、「Uインター」、「パンクラス」と その後のUFCやPRIDEの話の方が多いです。高田VSヒクソンに関しては、山本喧一は対戦まで一か月切ってから、ヒクソンと対戦したことのある選手の柔術を見て、高田は自信を完全に喪失したと語る一方、付き人をしていた松井大二郎は体力が凄かったけど、ヒクソン戦の前に風邪をひいてしまったと語っています。どちらが正しい、間違っているではなく、それぞれが見たこと、その中で敢えて語らないことがあるという事でしょう(続く
2019/12/15
0607xxx
満を持して高田延彦登場!高田延彦が語るUWFが今作の見所かと思うが、エンセン井上が語るアウトサイダー大阪大会の裏側や元レフェリーの塩崎氏などの証言は衝撃的で、新たな火種となりそうな気も…。シリーズ最終作だと謳っているが、まだまだ読みたいUWF本。
2018/10/28
まさかず
冒頭、「プロレスが持つコンプレックス」という言葉にやられる。最強の格闘技をうたいだした所から幻想は始まっている。プロレスにはプロレスにしかできない表現があるのに。力道山が外国人レスラーを打ちのめす姿に国民が溜飲をさげたように。幻想に憧れを抱き、「強くなりたい」と願った者たちの純粋さが眩しくて、とにかくはかない。この時代に熱狂したファンとしてはプロレスラーが格闘家になっていくのは寂しいものでもあった。時代の移り変わり。強さだけが評価になる世界の純粋さと狭まり。最後が大仁田ということに何の答えか?
2018/12/27
anken99
けっこう一気読み。このシリーズも最後か。ここにきて高田がインタビューを受けており、これはこれで貴重か。UWFインター、藤原組、そしてリングスと、それぞれを彩ったメンバーの貴重なインタビューが満載。最後に収載されているのが大仁田ってところもまた味わい深い限り。PRIDEすらなくなってしまい、RIZINへと移行、さらには民放の放送が打ち切りなど、時代の流れを感じてやまない。
2022/11/05
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