樹木希林 120の遺言 ~死ぬときぐらい好きにさせてよ (上製本)
樹木希林 120の遺言 ~死ぬときぐらい好きにさせてよ (上製本) / 感想・レビュー
いつでも母さん
『死ぬときぐらい好きにさせてよ』なんたってこの言葉がいいなぁ。120の希林さんの言葉たち。第1章・生から第8章・死まで希林さんがそこにいた。希林さんは唯一無二の方なんだなぁと感じた。同じことは誰も言えない。病を得て尚、圧倒的な自然体の存在感。傍において時々触れたい言葉たち。『希林さん依存症』になっているかも(汗)こんな方がいたと言うこと。
2019/06/09
Take@磨穿鉄靴
樹木希林氏。読んでいくうちに禅僧の言葉のように感じた。ずっとお話を聞いていたいなと思わせる懐の深さを感じた。優しいだけでなく厳しすぎることもなく・・・。禅僧は仏教とつながりそれ故に戒律もあったりするけどこの方は何の縛りもなくあらゆる執着から最終的に解放されたんだと思う。手のひらを上に向けて何も掴まず囚われず。私の理想の最終形に近い。最後の120の言葉「・・・今日までの人生、上出来でございました。これにて、おいとまいたします。」痺れた。この身を世間に役立て最終的にこの境地に至ることが私のゴール。★★★☆☆
2023/01/31
R
樹木希林さんのインタビューやコラムの言葉をまとめた本でした。それを読むだけで、なんとなし人となりが伝わるようにも思うし、それすらも演じているというのか、何かおどけているのかもと思えてしまう。いくつかのテーマに分けられているのだけども、とりわけ夫婦の絆でまとめられた言葉がどれもよくて、笑いもあり、含蓄もあり、ロックな夫婦の姿が見えて凄くよかった。若かりし頃の写真と、生涯年表を眺めていると、一筋縄ではいかない一人の女優が浮かんで面白い。ある種の惧れを抱く。
2020/06/29
Makoto Yamamoto
ガンを発症してからの言葉が特に重く感じた。 普通の人じゃないのは理解していたけど、ここまで枠にはまらない人だとは思っていなかった。 だから内田さんとの長い別居結婚だったんだろうと受け取れた。 希林さんが他界された齢に近づいているが、とてもその心境にはなれない。 偉大な人だったと改めて思った。
2020/01/15
すぱちゃん@全て、ひっくるめて、楽しむ者の、勝ち
彼女も哲学者だなぁと思いました。樹木希林さんのインタビューを纏めた書籍です。わたしには夫、内田裕也さんとの関係について語った部分や人生と幸福について語った部分が特に興味深く、また、死について語った部分で「人間はいつかは死ぬ、ではなく、いつでも死ぬ」と語ったあたりがストンときました。また、彼女の欲のない自然体な生き方は見習いたいです。
2019/05/27
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