KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

絵に隠された記憶 熊沢アート心療所の謎解きカルテ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

絵に隠された記憶 熊沢アート心療所の謎解きカルテ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

絵に隠された記憶 熊沢アート心療所の謎解きカルテ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

作家
一色さゆり
出版社
宝島社
発売日
2019-05-10
ISBN
9784800294661
amazonで購入する

絵に隠された記憶 熊沢アート心療所の謎解きカルテ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

シナモン

飛行機恐怖症、不登校、特別養子縁組…様々な心の悩みをアートセラピーを通して解きほぐしていく物語。何気なく描かれた絵にもいろんな深層心理が隠されてるんだなぁと勉強になった。読み進めていくうちに主人公の聡子と診療所の熊沢の過去が明かされていくが、その不穏な気配にゾクゾクした。ちょっと腑に落ちない点は残るものの心配は杞憂に終わり、爽やかな結末でほっとした。サラッと読める一冊でした。

2021/08/11

nobby

良くも悪くも気楽に優しく読める作品。絵画を通して人の深層心理を読み解くのは興味深い。その対象となるのは、飛行機恐怖症の営業マンと電車を描く少年や、花に詳しい認知症の老婆とユニコーンばかりが絵に表れる少女といった組み合わせが面白いが、なにせ軽めの作風故にアッサリなのが勿体ない…4章だて連作短編の構成がインターン大学院生 聡子の過去を少しずつ思い起こさせるのも上手いのだが、大筋の判明する終盤は後出し説明感が否めない…その真実にはホッと出来るが、ちょっと焦点がボケた印象が強く、どちらかに絞った方がよかったかな…

2020/09/24

あも

熊沢アート診療所は今日も平和です。おわり。……………え、うん。特筆すべきものがなさすぎて…。えっと、えーっとですね。うまいたとえも浮かばないんですが、いい話でした。鬱病とかトラウマとか登校拒否とかの患者さんが絵を描きながら回復するアートセラピーをやってる診療所にインターンで主人公の女子大生が来て、云々かんぬんしながらまぁ、なんかいい感じに自分自身も癒やされて。こんなに字数が余って困ることなかなかないよ!あ、そうそう。みんなお絵描き好き?楽しいよね。バウムテストとかも楽しいよねえ。え!?まだ255字いってな

2019/10/09

ダイ@2019.11.2~一時休止

連作短編集。アートセラピーのお話。日常の謎系に近いような感じで楽しめました。

2019/07/10

MI

聡子は大学のインターンで「熊沢アート診療所」を勉強する。そこでは、絵を描いたり、粘土を捏ねたりしながら、絵を通してカウンセリングを行い、心のケアを行う。「動物の絵」の回がよかった。百葉は学校でいじめにあい、熊沢先生に「ここは学校に戻すためのところ?」と聞いたら先生は「君が少しでも君らしく生きられるようにお手伝いするところ」がよかった。百葉の絵が記憶喪失のおばあちゃんを救ったり、最後の聡子の生い立ちに関わる話の謎解きに心が温まり、ほんわかした中でもこれまでに出会った人に感謝したくなる本。

2024/10/21

感想・レビューをもっと見る