プロ野球 堕落論 (宝島社新書)
プロ野球 堕落論 (宝島社新書) / 感想・レビュー
岡本
毎年シーズン終盤に出るノムさんの一年振り返りボヤキ本。セ・リーグを中心に昨今話題の事柄について切っている。ノムさん曰く野球が大雑把になっているものの観客動員数は毎年右肩上がり。世間一般の娯楽ではなくなった野球だが球場に足を運ぶファンは増えている矛盾。申告敬遠への批判など共感できる部分も多い。ノムさんによる監督養成塾いいと思うけど実現はしないだろうな…
2019/12/10
きみたけ
著者は言わずと知れた名将・野村克也監督。2020年2月に監督が亡くなる数ヶ月前に出版した本。今のプロ野球はファンサービスが充実しユニフォームや帽子がもらえたり、イニングの合間にイベントが行われたり、「球場グルメ」の屋台が充実したりと球場に来るのが楽しくなったが、本来のプロ野球そのものの楽しさ、一球ごとの名勝負や一流選手同士の駆け引き、これぞプロとうなる試合が少なくなっていると嘆いています。各球団の現状分析、名監督が育たない理由、本物の野球とは何かなど、監督の野球理論を交えて「ボヤキ」まくっています。
2021/09/23
再び読書
ノムさんの遺作とは知らず読み進めた。まだ、古田をケチとけなすのは執念深いですね!世の中の原監督の過大評価はこの本を読むとよくわかる。確かに今人間教育を掲げるのは時代錯誤かもしれない。しかし、ノムさんは本心は情の深い人だと感じる。打者としてほとんど二番目の記録保持者なのだが、それを自慢していない。最後まで苦言を呈し、またエールを送れるノムさんの偉大さは改めて尊敬に値する。ご冥福をお祈りします。もう自分をONと比較しなくて良いですよ!
2021/11/22
ドリル
先日、亡くなったノムさんの著書。ノムさん本はかなり読んだので内容がかぶる部分も多いのは仕方がない。正直、ノムさんの野球に対する考え方は古くて今の時代には合っていないと思う。それでも野球の奥深さや面白さを教えてくれた第一人者であることは間違いない。監督時代の采配しかり、テレビ中継での解説しかりである。今、ノムさんの教えを受けた人たちが監督になって采配をふるっている。教え子達がノムさんの教えを次世代にも繋いでくれようとしている。プロ野球発展に貢献したノムさんのご冥福をお祈ります。(★★★)
2020/02/26
マッちゃま
時と共に変わり行くものも有れば、時が流れようとも変わらぬものも有る。ノムさんこと野村氏の言葉は1野球ファンにも伝わりやすく書かれていて面白い。その教えは正直「それは今の時代じゃ合わない」なんて部分も無い訳じゃないけど、それも含めて「変わらぬもの」と求めているんだろうとも思いました。勝率6割チョット。何度も負けて、いくつも失敗しても優勝出来るのです。勝者と敗者の差は数字にすると驚くほど少ないのですが敗者は何人(チーム)居ようと勝者はただ1人(チーム)。本書は今年のNPBのセ・リーグを中心に振り返る内容です♪
2019/11/24
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