完本 市川崑の映画たち
完本 市川崑の映画たち / 感想・レビュー
nizimasu
どういうわけか春日太一さんの本も含め生誕100周年で市川崑監督がクローズアップされているよう。この本も92年の旧版に加えて亡くなるまでのインタビューや晩年の作品までも触れられていてまさに「完本」といえる内容と言っていい。個人的には圧倒的に金田一耕助シリーズのイメージだけど過去の作品とか見ていると日活とか大映時代の作品が結構気になるかもしれない。多作な監督だけに作品に対する思い入れとかについてはさらっと語っていて実に職人っぽい部分も感じられてちょっと作品を鑑賞したくなる。巻末の資料集も充実している。
2016/01/14
mizzan72
森遊机さんの手による、市川崑監督へのロングインタビュー。さすが市川崑の研究で有名な著者のこと、問いかけの内容がどれも深く突っ込んでいて、一々マニアックなので、監督も答えていて嬉しそう。特に代表作の「東京オリンピック」「ビルマの竪琴」「おとうと」「雪之丞変化」「木枯らし紋次郎」そして「犬神家の一族」をはじめとする金田一ものについての話しは、技術的にも思想的にも、構想からの制作への流れよく分かるやり取りで、読んでいて幸せだった。
2019/01/03
Akio Kudo
★★★ かつて有名な映画について、力み無く語る。クリエイターにありがちな面倒くささがない。
2018/11/22
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