KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

怪獣少年の〈復讐〉 ~70年代怪獣ブームの光と影

怪獣少年の〈復讐〉 ~70年代怪獣ブームの光と影

怪獣少年の〈復讐〉 ~70年代怪獣ブームの光と影

作家
切通理作
出版社
洋泉社
発売日
2016-12-10
ISBN
9784800311191
amazonで購入する

怪獣少年の〈復讐〉 ~70年代怪獣ブームの光と影 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Bugsy Malone

1960年代後半から1970年代へ、怪獣特撮も世相を反映しドラマ設定や内容も様変わりして行く。そんな時代、作り手達が多くの制約を受けながら、ただ面白い物というだけでなく、その中で子供達に何を託したかったのか。子供の頃、第2期ウルトラシリーズ放映真っ只中にいた自分は、違和感を感じるものの意味が分からなかったりと、それらのメッセージを正確に受け止めてはいなかっただろう。しかし確実に何かを残された事は確かだ。その何かの一片を教えてくれる珠玉の一冊。巻末の福井晴敏さんのウルトラの解釈には笑ってしまった。

2017/06/19

keroppi

私はウルトラマン第1期世代なので、この頃になると、ウルトラマンから離れつつあった。それでも横目で見ていて、「A」の男女か合体してウルトラマンになるのを見てドキドキしたりしていた。時代と共に生きるウルトラマンだから、今でも愛されるのだろう。

2017/08/10

qoop

マーチャンダイジングの本格化により明確に主ターゲットを幼年層に絞り込んだ70年代の怪獣ドラマは〈子ども〉をどう描き、何を伝えようとしたか。〈子ども〉を喜ばせる工夫が上滑りすれば〈子どもだまし〉だが、当たればしこりとなって後々まで〈子ども〉の中に残り続ける。本書はそのしこりを丁寧に解き明かす。親の年代になって初めて見えてきた指摘もあったが、それを〈子ども〉の頃に気づけなかった自分はいい視聴者ではなかったのか、それとも製作者は〈子ども〉に寄り添えていたのか。作劇に関して双方向から考えさせられる良書。

2017/01/25

TERRY

ウルトラマン、ゴジラ、ガメラそれぞれの研究本は昔からありましたが、同時代のそれらを並列に並べて、さらに雑誌編集者の話を加えることでその時代を浮かび上がらせる筆者の技量に驚嘆。自分の少年時代を総括したいという、極めて個人的な思いがそれを実現させているのが面白い。田口さんの話が良かったです。私もウルトラマン卒業できたかな。

2017/03/18

かみーゆ

70年代のカルチャー史本として読んでも十分面白いけど、やっぱりウルトラの話が引き込まれるなあ。オトナが言いたいことを脚本に無造作に投げ込んでることによって生じる違和感を、子どももどっかで感じるからこそ、何かしらが引っかかって残ってくんですね、なるほどね。第二期のウルトラシリーズにおける小学館とのメディアミックスな展開の話とかも勉強になりました。

2017/02/12

感想・レビューをもっと見る