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映画のディストピア

映画のディストピア

映画のディストピア

作家
中原昌也
ノーマン・イングランド
小野寺生哉
寺沢孝秀
ナマニク
鷲巣義明
高橋ヨシキ
出版社
洋泉社
発売日
2018-03-20
ISBN
9784800314475
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映画のディストピア / 感想・レビュー

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ヘラジカ

言及される映画の被りがちらほらと見られるものの、語られる角度が微妙に異なっているので読んでいて飽きない(中には好き勝手なこと書き立ててる人もいるが)。『猿の惑星』の真の続篇や『ゼイリブ』の喧嘩シーンの意図など、トリビア的な話も面白い。知ってる人は知ってるだろうからそれだけで楽しめる本ではないけれど。それと語られる映画が有名作品、あるいは有名B級作品ばかりなのは少し不満。もう少しアジアやヨーロッパ、最近のインディーズのディストピア映画を紹介してくれていたら期待通りの本と言えたかもしれない。

2018/03/22

多分、いのっち。

映画が好きで、ディストピア好きの僕にはツボの本でした。ゼイリブがまた観たくなりました。あと、昔の猿の惑星5部作はきちんと観てなかったので、観なきゃいけないなと。 高橋ヨシキさんの文章は、もちろん良かったけれど、猿の惑星について書かれていた方や、中原昌也さんなどいろんな方が書かれているので読み飽きることはなかったです。 読んでから、紹介された作品を鑑賞するとより楽しめる本だと思います。

2018/04/29

コリエル

ディストピア映画ってこんなにあるのかと思わされる。オーウェルが1984や動物農場でソ連の政治体制をかなり直接的に揶揄したことに表されるように、その時々のイデオロギーに照応したディストピア作品が世に生み出されていく。この本で紹介されていた作品の中でかなりリアリティを伴う恐ろしい映画だと感じたのは、「イディオクラシー」だろう。インテリが少子化に突き進むうちに低所得層は人口増加。500年先には上から下までバカだけの国になっている。今米国は実際にバカを元首に据えた。500年を待たずバカ国が誕生する時代が来ている。

2018/06/30

furu_sato_sf

これまで数多くのディストピア映画が作られてきたが、現代ほどそれぞれのディストピア映画がドキュメンタリーのように見える時代はないのではないか、と感じさせる内容。ゼイリブやイディオクラシーは、金持ちがさらに金持ちになり、大企業が支配し、問題発言を繰り返す指導者が支配する世界とは、まさに現在のことではないか。やなせたかしが世界残酷物語に送った言葉通り、ディストピアはもはやファンタジーではない。「上品ぶって気絶なんかしてる場合じゃないぞ スクリーンに写っているのはあなたのことじゃないか」

2020/03/30

ソニックゆうすけ

丁度ゼイリブ30周年で、劇場公開している最高のタイミングで読みました、高橋ヨシキさんが、ゼイリブは現代ではドキュメンタリーになってしまっている、という発言が印象的だった。ソイレントグリーン観たい。

2018/10/25

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