美しい3D地図でみる 東京スリバチ地形散歩 路地大冒険編 (新書y 332)
美しい3D地図でみる 東京スリバチ地形散歩 路地大冒険編 (新書y 332) / 感想・レビュー
roatsu
武蔵野台地の尽きる辺りに発展した東京という都市が持つ地形的魅力を改めて感じさせてくれる一冊。カシミールを使った3D地形図は武漢ウイルス禍で自由な街歩きが困難な今、街と地形を目で楽しむ素敵な贈り物である。取り上げた地域の地形が呈する特徴や今昔を丹念に追っておりとても読み応えがあった。谷戸地形の尾根筋には高層建築、谷間に低層建物というセオリーは言われてみればなるほどである。こうした知識をもって街を歩き、坂や路地を辿れば見えてくる景色が変わるだろう。直接は関係ないが、都心の台地を鳥瞰した時に、淀橋台が八重洲の海
2020/05/09
ちゃま坊
東京は徘徊するにはかなりおもしろい都市だ。河川、鉄道、商店街、道路、史跡などをテーマにして歩いてみると、狭い範囲にこれらが濃縮されている。水路によって台地が侵食されてスリバチという地形ができるのは、ブラタモリが好きなマニアックなテーマだ。すでに知っている場所は多いが、視点を変えるとまた訪れたくなる。スリバチは京浜東北線の線路より西の台地の隙間に多く存在する。
2021/06/29
多喜夢
路地大冒険編とあるが。「路地」に関して特段の解説をしているわけでなくタイトルとしての意味はないように思う。都市新発見編と同じコンセプトで東京のスリバチ地形を紹介している。土地勘のある場所はイメージが沸くので楽しい。未知の場所に出かけてみたくなる一冊。
2020/09/10
テト
身近になんでこんなに坂が多いのだろうと思っていたが、それらも、地球の歴史から比べたら割りと最近の近い地形変化が現れていて、散歩をするのが楽しくなりそう。地形を見ただけて、時代を遡ることが出来ることが、何かパラレルワールドを見ているようで、ここまで知ることが出来るのかと、とてもおもしろく読むことが出来た。
2022/04/07
kaz
東京スリバチ学会というコンセプトが、まず面白い。「地形の起伏を分かりやすく表現し、スリバチの魅力を十二分に紹介できる特製の3D地形図」を使って、東京の土地の魅力を紹介。等々力や洗足池等は段差や坂が多いが、この本に書かれたような視点を持って歩くと、また見え方が違ってくるのかもしれない。
2020/08/16
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