炎へのはしご
炎へのはしご / 感想・レビュー
nightowl
書きたい情熱が迸った小説。ひとりの男を愛していると見せ掛けて女性たちが各々に様々な思いを募らせている様を書いた一冊。作者の手の中で踊っている登場人物たちはとても人形的でありながら、時折艶っぽい表現で迫って来るようでどきりとする。さり気無い仕草に色気を感じるような…そんな中、P.141の"子供時代に拒絶される行為は復讐したくてもどんなにたくさんの量を与えられてもなだめられないという宿命"という鋭い一文に今後も読んでみようかと思う。
2019/06/23
里十井円
思いもよらないような比喩、つぎつぎ飛躍する情景、すべての文章が最高だった。
2023/05/24
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