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ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活

ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活

ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活

作家
國友公司
出版社
彩図社
発売日
2018-09-27
ISBN
9784801303324
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ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活 / 感想・レビュー

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ちくわ

『ルポ歌舞伎町』が面白かったので本書も読んでみる。関西に6年いたが西成に足を踏み入れた事は無い。行く必要がなかったし、何より幼少期に親から「日本で危険な場所は西成、尼崎、筑豊」と聞かされていたから(笑)。 感想…ありがてぇ!体験不可能な世界を知れてありがてぇ!著者の描写が巧みで、写真では分かり難い『異臭』、『南京虫』、『ポン中』、『貧困ビジネス』等がディテールまでリアルに伝わってくる。だがやはり人間が一番面白い!この世界を制した人類は、地上で最も知的な生物である一方で、最も非合理で強欲な獣だとも感じた。

2024/11/05

gtn

西成のドヤに住み、肉体労働をしながら動物的に生きるうちに、「社会の役に立たない人間には存在価値がない」という人間的な考えがもたげる著者。その思いが脳裏を支配するとき、自死の可能性さえあることを本書は示す。

2020/07/26

ma-bo

著者が実際に潜入したリアルさは感じたが、文章の端々に西成あいりん地区に住む人達を見下した書き方があり気になっていた。 ただあとがきに、この街にいる人間を見下していると言えばそうかもしれない。逆に私(著者)のような人間がこの街にいることが恐れ多い様な気もするのだとあり、適切な表現かどうかはわからないが腑に落ちた。

2019/02/24

さとか

西成という、全国でもトップレベルの高犯罪率地域を、大学出たての著者が文字通り体当たりでリサーチ。飯屋と呼ばれるドヤに住み込み、得体の知れない男たちと底辺土工として働いたり、生活保護者が長期滞在するホテルで従業員になったり。。。周りの環境が、底辺に落ちた人間を這い上がらせないような悪循環を作り上げているんだなぁ。勿論、本人の資質もあると思うが、覚醒剤があれほど横行しているとなると、更生にはものすごいエネルギーが要りそう。何より、体当たりルポを作った著者に拍手したい👏女性では知りたくても知れない世界だから。

2020/12/05

何だろうこの、平易なのに確実に消耗させられる文章。読むのに時間がかかってしまった。著者が若いからか、実際潜入すれば仕方ないってことなのか、差別意識が隠し切れていない感じ。そしてそれはドヤ街で暮らす登場人物皆同じで、「自分だけはこいつらとは違う」「訳あって仕方なくここにいる」という意識が交差する。差別の始まりは自分カワイイなんだなってことがよく分かる。このあたりのことを著者は、「こういう体(てい)で生きているという設定」があり、相手も「あなたはそういう体なんですね」と受け取るのだと分析する。ごめんなさいよ。

2022/06/24

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