KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

FKB 怪談幽戯 (竹書房文庫)

FKB 怪談幽戯 (竹書房文庫)

FKB 怪談幽戯 (竹書房文庫)

作家
平山夢明
黒木あるじ
渋川紀秀
川奈まり子
吉澤 有貴
黒史郎
我妻俊樹
浅野智哉
徳光 正行
有屋町 春
出版社
竹書房
発売日
2015-03-28
ISBN
9784801902374
amazonで購入する

FKB 怪談幽戯 (竹書房文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

夢追人009

10人の怪談実話作家が半分に分かれてそれぞれ「狂気」と「心霊」をテーマにした作品で対決する好企画ですね。狂気系サイド『笑顔の「おばあさん」』黒史郎:六郷さんと同じマンションに住むお婆さんはいつも上品な笑顔を絶やさずいつも持ち歩いている紙バッグから蜜柑やお菓子をくれた。処が実は彼女は道に落ちた吐瀉物や動物の死骸を紙袋に入れて持ち帰ると言うとんでもない癖のある人で真実を知らないのは自分だけであったという話。心霊系サイド『黒電話』黒木あるじ:妻と別れ独り暮らす60男のアパートの繋がっていない黒電話が鳴り出す話。

2020/10/11

HANA

実話怪談集。多様な作家が集まり、狂気系と心霊系が同居。実話怪談で狂気系を読むのは久しぶりなので、これまた嬉しい限り。しかしこういう大勢でのアンソロジーは作家の力量というのがはっきり表れるな。狂気系は嘗てあった本当の狂気に巻き込まれるというより、どこかズレた人間の観察録って面が大きいみたいだし。平山夢明は子供の無垢な嫌さが満載だったけど。あと安定しているのは黒木あるじ、黒史郎、特に前者の落ちの付け方は実にうまかった。川奈まり子は抒情的な部分が実によかったし。新人の方々もこれから頑張ってもらいたいものである。

2015/08/18

みくろ

10名の作家による怪談アンソロジー。狂気系と心霊系に分かれており、毎度の事ながら生きてる人間の恐ろしさを越える死者はなかなか出ないなあという印象。例えば仮に幽霊が現れたとして、そこから彼らの無念であったり怒りや悲しみ、単純な悪戯心や警告など、状況によりある程度の想像はつく。しかし、今作の狂気系に出てくるような生きてる人間の奇行というのは、常人の頭の許容範囲の遥か上をいっており、彼らにとっての美学や正当性が想像すらできないから怖い。今作では「とまとじゅーす」が群を抜いて怖かった。変な人は常に変でいてほしい。

2015/08/09

澤水月

正直悲しい…FKBは信頼レーベルなのに極端に玉石…恐らく余りに時間ないのか。書き慣れない方にはほんの僅かの校閲や指示で良くなるのに(ある物が固定されてる意味・説明が物理的にさっぱり判らず困惑。人数多いイニシャルは無意味煩雑。パッション感じるから歯痒い)。毎月刊行に追われ過ぎ? 安心の顔ぶれの中、大変な大オチに非常に残念呆然なミス。新たな人選ジャンルに激しく偏り感じ謎、しかもその方らがもう2人だけで共著予定? しかし平山御大は圧巻良すぎて唸るばかり。前向きに考えればこの混乱はいよいよ長編ボリビアの布石か…

2015/04/02

hannahhannah

狂気系と心霊系に分けられた実話サイコ/オカルトホラー。平山夢明が監修。黒史郎の狂気系の話が良かった。狂気系のラストは当然のようにFKBのボス、平山夢明が担当。彼の話も面白かった。心霊系の渋川紀秀の話は幽霊が出てくるけど、それより遥かに人間の悪意がヤバいわ。サイコホラーはやっぱり読んでて面白い。個人的にオカルトは読んでて退屈で眠くなる‥。幽霊はおどかす、呪う、祟る、憑依するくらいだけど、人間は物理攻撃をカマしてきやがる。まー、こっちの物理攻撃も効くから体を鍛えておけばいい。ワークアウトする理由の一つですね。

2017/02/27

感想・レビューをもっと見る