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猫怪談 (竹書房文庫)

猫怪談 (竹書房文庫)

猫怪談 (竹書房文庫)

作家
黒木あるじ
我妻俊樹
出版社
竹書房
発売日
2016-06-29
ISBN
9784801907690
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猫怪談 (竹書房文庫) / 感想・レビュー

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夢追人009

実話怪談作家9人による全39編の猫がテーマの旧作+書き下ろしアンソロジーですね。猫好きには堪らない一冊と言いたい所ですが、怪談ですから当然不気味な話中心ですので複雑な気持ちになるかとは思いますが暫し我慢してニャンコの愛らしさを心に思い浮かべ乍ら読みましょうね。『猫が好き』平山夢明:猫好きの友が死んだ。享年二十八歳、若すぎる死で趣味は猫と過ごす事、十匹ほど飼っていて死因は脳溢血だった。有給休暇中の死で上司が訪問して発見した時には既に腐敗していたという。十匹の猫は貰い手がまだ見つからず友達が一時預かっていた。

2022/02/18

あたびー

書下ろしを含む猫もの怪談集。ふと家に入り込んだ黒猫のくれた黒い玉を何気なく取っておいたら、歳が経ってから不思議なことのあった話「黒い玉」。愛猫の墓の上に増築した壁に猫のような顔が浮き出て、奇妙な人が見に来るようになった「猫笑い」。この奇妙な人が言う「くちくちくち。これはなんともみごとな猫笑い。こんな猫笑い見たことがない。(以下略)」というのがすごく良い。不思議な会話を耳にした少年が祖父を助ける「しなそ」などは耳嚢にでも出てきそうな話です。「名付け親」では猫嫌いの妻に隠れて猫の霊を飼う男性が壊れていく様が…

2022/05/07

澤水月

32編が再録、7話のみ書き下ろしで表紙の二人以外も多々、ご注意。イイのも怖いのも平山、あるじ、我妻ら圧倒的。特に夢さんは題も含め名付けセンスが圧倒的と改めて確認。しなそ…

2016/07/09

ネムコ

老舗の「超怖い話」には猫を題材にした印象深いお話も多い。いろんな本からの抜粋と知って、私の一押しのお話も読めるかと楽しみにしていたのに、残念!入っていませんでした。見方を変えれば読んだことのないお話ばかりだったわけで興味深かったです。後味の悪い話も多かったですけどね(^^;) この際「超怖」の威信にかけて、ベスト・オブ・猫怪談を本にして欲しいです。

2016/06/30

chatnoir

猫に対して惨いことをした人が報いを受けても「そりゃ、やられて当然でしょ。よくやった!!」と思ってしまって怖くない(笑)実家の飼い猫が子供の病気を持って行ってくれる話、行き倒れの子猫を供養したら、守護霊になった話は好き。狂気的な猫好きのお話は、嫌な怖さ。伴侶やその親が猫嫌いとか家族が重度の猫アレルギーとかは辛いだろうなぁ。後は猫の死体を操って、仏壇の下に入り込む得体のしれないモノや、猫の姿を借りた死神のお話しは怖かった。猫は大好きだけど、嫌いだって人もいる事を理解して考慮しない人は猫を可愛がる資格はない。

2016/09/04

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