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怪談四十九夜 鎮魂 (竹書房文庫)

怪談四十九夜 鎮魂 (竹書房文庫)

怪談四十九夜 鎮魂 (竹書房文庫)

作家
黒木あるじ
出版社
竹書房
発売日
2016-12-28
ISBN
9784801909557
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怪談四十九夜 鎮魂 (竹書房文庫) / 感想・レビュー

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夢追人009

黒木あるじさん監修による実話怪談作家10人の猛者によるアンソロジーは流石にレベルが高い充実の一冊ですね。私好みの2編を紹介しますね。『大仏』我妻俊樹:漫画家の藤雄さんが会社員だった頃の話で、連日の残業で疲れて帰りの電車に揺られていると何処かの駅に停車しドアが開いた。大勢の人が降りたがこんなに人の降りる駅はない筈だと不思議だったがまだ終電まで時間があるから大丈夫だと判断して窓の外を見ると何か白い大きな物が見えた。ライトアップされた大仏のようなもので、まるで自分で自分の首を絞める人のような奇妙なポーズだった。

2022/04/12

HANA

実話怪談集アンソロジー。このジャンルのアンソロジーは玉石混交が多いのだが、編者が編者だけに安心して読める。実話怪談というと大体の形式は出来上がってしまっているわけであるが、各人その中で独自色を出していてそこがまた面白い。文体だけで判別できるのが我妻俊樹で中でも「大仏」が格別。最後の言葉責めの嫌さったらもう。小原猛は沖縄怪談を堪能出来るし、つくね乱蔵は応報ものが目立って読んでいてすっとするし。編者の上手さが格別だなあ。実話怪談からだんだんと身の回りに迫ってきて。特色のある怪談をゆっくりと楽しめる一冊である。

2017/01/24

澤水月

黒木あるじ編アンソロ、本当に駄作なし、目配りされてる感。中でも内田百閒的夢幻不条理の我妻俊樹の弁当屋、沖縄怪談の小原猛「タマガイ」素晴らしい。また題に工夫凝らされた黒木の作品は唸るしかない素晴らしさで順番も考え怖気を震わさせてくれる、聞き手の自分が地の文に現れ展開しだす展開は文芸の妙味。無茶しないでください…16年読み納めに最適だった

2016/12/31

ラルル

黒木あるじ“監修”のアンソロジーという事で少し不安でしたがいやいやなかなか良かったです。小原猛さんの怪談は相変わらず沖縄らしさがあって良いですね。吉澤有貴さんという方はあまり知らないのですが言葉の選び方がよく読む実話怪談とは趣が違ってこれもまた良かったです。ハズレが怖いアンソロジーですが、今回は全体的にアタリだと思います

2018/06/27

ネムコ

やっぱり黒木あるじさん、小原猛さんが好みだけど、つくね乱蔵さんの「年中行事」が印象深い。虐めで自殺した娘さんとその父親、父娘揃って修羅に堕ちたか…。

2018/06/07

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