怪談四十九夜 荼毘 (竹書房文庫)
怪談四十九夜 荼毘 (竹書房文庫) / 感想・レビュー
夢追人009
黒木あるじさん監修の鉄板怪談短編集は10人の一流実話怪談作家さんの作ですからどれを読んでも大満足できますよ。最近は猫話にハマっておりますので一編と、つくね乱蔵さんはもう横綱の域ですね。『猫だっこ』真白圭:大の甘いもの好きな優子さんが世田谷にあるベーカリーに行ってイートインのカウンター席に行くと隣席の女性が猫をだっこしていた。彼女は猫アレルギーだったので一瞬怯んだが、仕方なく女性に背を向けた格好で座ってパンを食べる事にした。隣の彼女は綺麗なクリーム色のシャム猫を抱いて連れと思しき男性と熱心に話し込んでいた。
2022/04/26
HANA
実話怪談集アンソロジー。十人の作者による競作だが、やっぱり実話怪談という形式に乗っている以上よほどの文体や特徴を出さないと埋まってしまうなあ。そんな中で異彩を放つのは鈴木呂亜、奇妙な話を手品師の如く次々に出してくるのは、本人もこの話を楽しんでいるのが伝わってきて実に良い。紹介されている奇談も自分が昔よく読んだ気配の物が多いし。こういう独特の立ち位置って、本当有利だと思う。後は言わずもがなの黒史郎や我妻俊樹につくね乱蔵、編者といった実力者の話も存分に楽しむことが出来たし。全体的にレベルの高い一冊だった。
2019/03/24
ネムコ
黒木あるじさん編著『四十九夜~荼毘』。すっかりシリーズ化しましたが、本によって楽しめるもの、そうでもないもの、波があるのは否めません。今作は緩急バラエティーに富んでいて、ワタシ的にはGOOD!👍
2021/09/18
澤水月
新規の顔ぶれ含めハズレがなく感じた。都市伝説の呂亜氏もいい感じ。意外に?どの方も王道な怪談多い気が。こけし、手を洗う音などシンプルだが迫る。白闇姫は怖い、、、
2019/03/03
hannahhannah
怪談四十九夜シリーズ第五弾。黒木あるじが監修。まずは、つくね乱蔵が俺の話を載せろとばかりに登場。いつも通りスティンキィ怪談をぶちかます。「墓捨て」を読むと本当に宗教ってろくでもないなと思う。鈴木呂亜の都市伝説の話が良かった。「カジノの奇妙な噂」が面白い。公営ギャンブルは胴元が運営していけるようにテラ銭とっているし、長期的に見たら必ず損する。その中でも宝くじは出した金額の半分以下で勝負するんだから最悪である。今回のタイトルが「荼毘」って凄いわ。そのうち、「帰依」とか「輪廻」とか「転生」とか来るかもしれない。
2019/03/09
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